12日(土)の中京メインレースは第52回中日新聞杯だ。春の中京競馬の第一戦目となる同競走は過去にディサイファやマーティンボロといった重賞2勝以上の馬を出しているハンデ重賞戦。今年の春の中京は一体どの馬が盛り上げてくれるのだろうか。

今年の登録馬を見てみると、先月小倉大賞典を優勝して重賞初制覇を果たしたばかりのアルバートドック、重賞2戦連続3着に入着しているサトノノブレス、条件戦2連勝中と波にノるクルーガー、チャレンジカップでは2着に惜敗し惜しくも重賞初制覇を逃したヒストリカルと、抜けた馬がおらず混戦模様となっている。

バウンスシャッセ、中京なら牡馬相手でも勝ち負け期待

ほとんどの馬が中京で勝った経験どころか中京で走った経験すらない。そんな中で唯一前走を同じ舞台である中京芝2000mの愛知杯を走って優勝している馬がいる。中京巧者のゼンノロブロイ産駒・バウンスシャッセである。一昨年はフラワーC、昨年は中山牝馬Sを優勝し、毎年に春に重賞を勝っている馬だ。今年は早々に1月の愛知杯を制して3つ目の重賞タイトルを獲っており、調子は上向きのようだ。

13日の中山牝馬ステークスにも登録しており両睨みという状況にはなっているが、中山も中京も両方得意な同馬にとって問題となるのはメンバーのみか。陣営のコメントによれば土曜は田辺騎手への騎乗依頼もしているということで中日新聞杯の方に出る公算が大きい様子だ。いずれにせよ、前走の愛知杯では7か月ぶりの休み明けで馬体重はプラス22kgながら見事勝利しており、牡馬相手のここでも期待は十分である。