【エリザベス女王杯2018予想】カンタービレ、今回は先行か?C.デムーロはどう乗る?

7戦して「3-2-1-1」と、7回中6回馬券に絡んでいる安定感のあるカンタービレ。

3勝の内2勝が、それぞれ桜花賞前哨戦のフラワーCと秋華賞トライアルのローズSと言う、ある意味トライアルホースと揶揄されるタイプだが、13着と大敗したオークスはともかく、前走の秋華賞では0.4秒差3着と、本番のG1でも一定の実力を示すことが出来た。

今回のエリザベス女王杯は、牝馬限定戦とは言え初めての古馬相手のレースになるが、他の3歳牝馬の古馬との対戦成績を見る限り、まともに実力を発揮できれば十分に馬券圏内に入れる能力はあるはずだ。

血統面では、父が牝馬に特に優秀な産駒が多く、エリザベス女王杯馬も多数生み出しているディープインパクトなので、父の産駒の京都コースとの相性含め、エリザベス女王杯向きと言えるだろう。

脚質面では、これまでほとんどのレースで先行していたものの、前走の秋華賞では初めて後方から差す競馬を試し、それなりに結果(3着)を出した。脚質の幅が広がった点は様々な展開に対応出来る要素となるので、プラスに作用するはずだ。

騎手面では、今回初めてミルコの弟であるクリスチャン・デムーロ騎手が騎乗予定だ。兄のミルコ騎手と比較し、ここ一番での勝負強さには欠けるところがあるが、短期騎乗のみながら、G1勝利も2回経験があるので、鞍上に不足はないだろう。あとは先行するのか後ろからなのかだが、近年のエリザベス女王杯はスローペース傾向にあるし、ゲートもスムーズな同馬なら自身を持って好位につけていっても良さそうに思える。クリスチャンがどう乗るのか注目だ。

能力面、血統面、騎手面から考察してみたが、不安要素は比較的少ない1頭だ。強いて言えば状態だが、前走の秋華賞が完全仕上げという印象だっただけに、レース後の疲れなどは気になるところ。最終追い切りは坂路でサラッと流す程度で、陣営からも「秋華賞を使って疲れが出たので」というコメントが出ている。中2週でG1連戦というタフなローテーションに加え、スタミナの必要な京都2200mが舞台となる。当日の馬体重やパドックなどを見てから最終的な判断をしたい。