今年で第63回を迎える中京記念ですが、歴史は深いように見えて実はマイルになったのは第60回からの4回目で、それ以前は2,000mの開催が多く、第1回から17回目まではダート競走として開催されていました。サマーシリーズがスプリント・マイル・2000と細分化されるにあたりマイルを充実させるための距離変更だと思われます。
中京競馬場芝1,600mとしての中京記念の歴史はたったの3回と少なく、傾向などを計るにはデータが少し少ないのですが、フラガラッハが60回、61回と連覇、62回はサダムパテックが優勝しています。サダムパテックは既に引退し種牡馬となりましたが、フラガラッハはまだ現役です。残念ながら登録はありませんでしたが。
フラガラッハ・サダムパテックの共通点
数少ないデータから導き出すとしたらやはりマイルの中京記念を制したこの両馬の共通点を探るべきでしょう。
主な勝ち鞍
フラガラッハの重賞勝ち鞍は中京記念のみです。その他のレースではやはりマイルでの勝利が多いようです。一方サダムパテックは多くのレースを勝ち上がってきています。東京スポーツ杯2歳ステークス、弥生賞、京王杯スプリングカップマイルチャンピオンシップと勝利しています。1,400~2,000まで色々な距離での勝利を挙げていることがわかりました。
中京記念直前のステップ
フラガラッハ第60回の時は米子ステークス(OP)優勝から、61回時は京王杯スプリングカップ15着からそれぞれ優勝しています。一方サダムパテックは安田記念7着からの優勝。
人気・斤量
レース当時の斤量や人気から期待度、実力を測ってみます。フラガラッハ60回5番人気57kg(54-58)、61回番人気57kg(52-57)。優勝をサダムパテックに譲った62回では1番人気57.5kgとなっています。そして、サダムパテックは7番人気58kg(51-58)。
鍵は斤量か
以上あまり共通点らしい共通点は見いだせなかったものの全体でみると比較的重めの斤量を背負っている=実力が評価された競走馬がやはり順当に走っていると見るべきではないかと思います。背景には有力馬の実力に見合った斤量を課してしまうと故障などへの影響が見られるというのがあります。ハンデキャップの難しいところではありますが、斤量が大きいが実力差ほどのハンデではない馬を探すのがよいでしょう。
当てはまりそうな競走馬
今回エントリーしている競走馬の中でやはり実績があるのはカレンブラックヒル(58.5)、レッドアリオン(57.5)の2頭です。カレンブラックヒルとレッドアリオンで1kgの差、レッドアリオン以下ですとトーセンレーヴ、スマートオリオンが57kgと並んでいます。
この差をどう見るかが鍵となりそうですね。