今週末は香港国際競走が開催、4レースともに日本馬の出走があり、阪神ジュベナイルフィリーズとあわせると合計5本のG1レースが開催され競馬ファンの嬉しい悲鳴が聞こえてきそうな週となっています。今回はその中でも香港カップに注目していきます。
香港・沙田(シャティン)競馬場、芝2000mで開催される香港カップはこれまでにフジヤマケンザン、ミッドナイトベット、アグネスデジタル、エイシンヒカリ、モーリスと5頭もの日本調教馬が優勝している、香港国際競走の中でも最も日本にとって相性の良いレースとなっています。
それに倣うように日本からは今年も4レース中で最も多い3頭が参戦をきめました。出走予定馬中最大レーティングの120を持つサングレーザーに、昨年の秋華賞馬ディアドラ、そして今年7歳になる古豪ステファノスが今年の香港カップへ挑みます。
この中から注目したいのが4歳牡馬のサングレーザーです。これまで勝鞍にG1はありませんが、スワンステークス、マイラーズカップ、札幌記念と3つのG2を勝利しており、これまでの主戦場だったマイルから2000mへ距離延長して挑んだ札幌記念で勝利、続く天皇賞(秋)で2着と、チャレンジが好転した典型例でもあります。
相手関係を見てもレーティングが絶対とは言えないものの一位と評価されており、同率一位のタイムワープが前々走でG3を勝利しているものの、その前が14着、前走も9着とムラのある戦績であることを考えると臨戦過程もサングレーザーのほうが充実していると言えるでしょう。
鞍上が前走と引き続きモレイラ騎手というのも心強いです。天皇賞(秋)では3着となったキセキも続くジャパンカップで非常に強い競馬を見せてくれたようにレベルの高いレースだった今年の天皇賞(秋)で2着をとったサングレーザーが悲願のG1勝利を香港で果たすのも夢ではなさそうです。