9日に開催された阪神ジュベナイルフィリーズは、C.デムーロ騎手が騎乗する1番人気のダノンファンタジーが勝利し、これで外国人騎手は9連続で今秋のG1を勝利したことになる。
中央競馬所属のC.ルメール騎手にM.デムーロ騎手に続き、短期免許で来日しているJ.モレイラ騎手やW.ビュイック騎手、ミルコ騎手の弟であるクリスチャン・デムーロ騎手など多くの外国人騎手が国内のビッグレースの優勝をことごとくかっさらっていっている。
12月になり、モレイラ騎手は先週で日本での騎乗を終え、ビュイック騎手も今週末の騎乗が最後となる。これで日本人騎手にもようやくチャンスがまわってくるかと思いきや、今週末の15日からまた新たな外国人騎手が参戦する。
短期免許で来日するのはイギリスを中心に活躍するアイルランド出身の若手のホープ、オイシン・マーフィー騎手(23)だ。
今年3月に行われたドバイターフではベンバトルに騎乗し、ヴィブロス(2着)、リアルスティール、ディアドラ(3着同着)を抑えて優勝。7月にはイギリス競馬の上半期の中距離最強馬決定戦として知られるG1・エクリプスステークスをロアリングライオンとのコンビで制し、イギリスでのG1初制覇を飾った。その後もロアリングライオンとのコンビで英インターナショナルS、アイルランドの愛チャンピオンを制すなど、世界中のG1戦線で目覚ましい活躍を見せている。
そんなマーフィー騎手が2018年の最後の舞台に選んだのは日本。今回が初来日となるが、さっそく今週末はターコイズSで人気馬のフロンテアクイーンでの参戦が決まっており、年末の有馬記念でも長年主戦騎手を務めてきた和田騎手からの乗り替わりでミッキーロケットの騎乗が決まるなど、有力馬での重賞参戦が決まっている。
今年のロンジンワールドベストジョッキーでは1位のデットーリ騎手に次ぐ2位にランクインしており、ムーア(3位)、ビュイック(4位)、ボウマン(5位)など名だたる騎手たちを抑えて上位にランクインした。将来超有望な天才ジョッキーが日本でどのような活躍を見せるのか注目したい。
マーフィー騎手の免許期間は12月15日~28日の予定。身元引き受けは美浦・国枝栄調教師の予定となっている。