2018年の阪神競馬の最後の重賞を飾るのは「阪神カップ」だ。数少ない1400mの重賞で、1着賞金額も6700万円とG2レースの中ではかなり高額。例年集まる馬のレベルも高く、見応えのあるレースが繰り広げられている。この時期の競馬界隈の話題はほぼ有馬記念一色という感じだが、今年の阪神カップもG1馬が5頭も集まり、有馬にも負けない楽しみなメンバー構成となっている。

中でも、個人的に楽しみにしているのがサトノアレスだ。

2歳で朝日杯FSを制しG1初制覇を達成するも、3歳の夏に函館の巴賞（OP）を勝って以来勝ち星から遠ざかっている。今年は初戦の東京新聞杯で2着、スプリングCで3着、安田記念で4着と善戦止まり。マイル路線に拘ってきたが、スプリングCへの参戦や今回の阪神カップ参戦と、スプリント路線にも視野を広げてきたという印象だ。今夏にはフランスのマイルG1・ジャックルマロワ賞に挑戦する話も浮上したが、体調不良のため断念。今回の阪神カップは満を持しての復帰戦となる。

出遅れが多く、基本的には後方からで、末脚が通用するメンバーかどうかと展開が向くかが取捨のポイントとなりそうだ。使える脚は短いが、瞬間的なキレ味はあるので1400mという距離と差しが決まりやすい阪神は好材料と感じる。強烈な武器を持っている馬ではないが、前走の安田記念は多頭数の最内枠で4着とかなり頑張っており、レース後は「マイルCSあたりでも好勝負が期待できそう」と考えていただけに、阪神カップでこのメンバーなら好勝負が期待できそうだ。

相手関係を見て末脚が通用しそうならでいつも馬券には組み込んでいる一頭で、スプリングCと東京新聞杯でもしっかりと3着内に入ってきてくれている。今回も十分通用する相手と見て、馬券には組み込みたいと思っている一頭だ。