今秋は毎日王冠で3着、天皇賞秋で3着、ジャパンCで2着と勝ちきれない競馬が続いているキセキ。逃げ粘る競馬で連続好走しているが、最後には強い馬に差されるという競馬がすっかり定着してきたという印象だ。
今回有馬記念ではオジュウチョウサンがどのような競馬をしてくるかにもよるが、主張してきそうなのは同馬くらいで、今回も逃げか番手かの競馬が予想される。川田騎手との相性もよく、能力的にも馬券に絡んでくる可能性は高い一頭だが、勝ちきれるかどうかとなると疑問符がつく。それどころか、考察すればするほど1着の可能性はないと強く思えてくるのだ。今回はそれを後押しするデータをあげながら説明したい。
あくまでデータだけの考察となるが、有馬記念の過去10年の傾向を照らし合わせてみてみると、4歳馬は「2-5-2-31」で2着が5回、前走ジャパンC組の成績も「3-5-6-48」で2着が5回。鞍上の川田騎手も有馬記念は2008年のアドマイヤモナークの2着が最高着順となっている。ルーラーシップ産駒の中山芝2500mの成績も「0-1-0-2」で、今年9月の九十九里特別に出走したドレークの2着が最高着順となっており、全体的に2着の条件が非常に多い。各メディアの前評判からもおそらくレイデオロに次ぐ2番人気が濃厚で、ますます2着までという予想で間違いないように思えてくる。
スタミナのある馬ではあるが、秋4戦目で前走はレコードVの2着で疲れの心配もある。負荷のかかる小回りの中山で最後まで粘れるかどうかは疑問が残るところであり、2,3着までと予想するファンも少なくないだろう。データ的にも勝ちきれないデータが多く当てはまる今回は、アタマで予想するのは危険かもしれない。