この時期の中京で開催されるレースは兎にも角にもタフな馬を選ぶべし。
中京競馬場の芝は重く、その地域の地盤のゆるさからも芝の値付けが悪いため時計のかかるタフな馬場となりやすい。ひどい時は開催2日目くらいからすでに時計がかかり始める。6~7月なんかは梅雨の影響をもろに受けやすく、一気に馬場が悪化する傾向にある。開催前半は内枠が有利とされるコース故にインが荒れ、後半は相対的に外枠の差し馬が好走する傾向に変わってくる。中京記念が開催される今の時期はすでに馬場は荒れてきているので、どの馬もある程度内を避けて走るようになるだろう。こうなるともう内も外もあまり有利不利が関係なくなってくる。
そう、まさに馬のタフネスが勝敗のカギを握っているのだ。
ダート好走歴のある馬
「タフな馬と一言で言ってもどんな馬がタフだかわからない」という人は過去にダートでの実績がある馬を狙ってみると面白いかもしれない。というのは、この時期の中京は芝コースだけどダートコースのような走り方が求められる。「芝の上を走る」というよりは「芝と土を掻きこむ」というような走り方に近い。パワーのいる走り方だし、体力の消耗も激しい。ダートで好走したことのある馬なら中京の馬場は適性が高い可能性がある。
「強い馬」じゃない。「中京に強い馬」を探せ
「荒れる中京」、「中京には魔物がいる」と何かと騒がれる特殊なコースだが、このコースの適性が高い馬さえ見抜くことができれば難しいことはない。その証拠にリピーターの好走も多い。'12年に優勝したフラガラッハは翌年の'13年にも出走し連覇を達成している。'13年に2着に入着したミッキードリームは翌年の'14年もまた2着に入っている。ミッキードリームはこの3年間で馬券に絡んだのはこの中京記念の2レースのみだ。まさに中京で適性を見出した中京巧者である。
中京記念の予想で迷ったら、まずはタフな中京コースをこなせそうな馬から探してみてはいかがだろうか。その適性をはかる要素として「ダートで好走したことがある馬」を探してみよう。全体的にメンバーレベルもそこまで高く無い同レースなら、適性だけでなんとかなってしまうケースも少ないはない。
もちろん例外は多々あるし、例外こそが穴を開ける要因にもなるのでそればかりに頼ることはよくないが、中京記念を予想する上で覚えておいて損はないだろう。