4月3日(日)の中山メインレースは第48回ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)だ。安田記念の前哨戦という位置づけであることからも注目度の高い一戦である。今年はサトノアラジン、ダッシングブレイズ、キャンベルジュニアといった重賞未勝利馬たちに人気が集まりそうだ。重賞をあと一歩のところで取り逃がした馬たちが、重賞初勝利へ向けてぶつかり合う。
進む世代交代、G1・2勝馬は得意の舞台で意地見せれるか?
期待の4,5歳勢が集まる中、登録馬の中で唯一のG1馬なのがロゴタイプ(牡6)である。'12年の朝日FSと'13年の皐月賞を優勝したG1・2勝馬である。皐月賞を勝ってからはパタリと勝利はストップしているが、中山コースでの成績は【3-2-1-2】と優秀で、同じ中山マイルの朝日FS(G1)を制していることからも、中山を得意としている馬であることは確かである。
しかし、中山が舞台である前走の中山記念では、初コンビの田辺騎手を背に始動戦を迎えたが、結果は7着と惨敗。先行して早めに仕掛ける強気な競馬を見せてくれたが、ペースが早かったこともあって直線では外から一気に他馬に交わされた。休み明けの叩き一戦目はこんなものかもしれないが、力負けをしたという感じも否めない。展開が向かなかったとは言え、得意の舞台であっさり負けてはG1馬のメンツも立たない。このまま凡走が続けば引退の文字もチラついてきそうである。
もともと叩き上げなタイプな馬でもあるので、まだ一発あると信じているファンも少なく無いだろう。叩き二戦目となるダービー卿CTで意地の巻き返しを図れるのか?それともいよいよ世代交代が進むのか?春のマイルGIを狙う精鋭たちと、かつてG1を獲ったコースで復活を狙う古豪の一戦からは目が離せない。