2月3日(日)は東京競馬場で「東京新聞杯」が開催される。安田記念やヴィクトリアマイルと同じ舞台であり、古馬マイル戦線を展望する上で見逃せない一戦となる。今回は出走を予定している3頭の有力馬をピックアップしてみた。
タワーオブロンドン(牡4、藤沢和雄厩舎)
藤沢厩舎はタワーオブロンドン、レイエンダ、サトノアレスの3頭出し。中でも一番有力視されているのが通算8戦中7戦が馬券圏内のタワーオブロンドンだ。2走前のNHKマイルCは12着と初めて大きく崩れたが、窮屈になり進路もなく下がってしまった。エンジンのかかりが遅い馬なだけにああなってしまうと仕方ない。前走のキャピタルSは6ヶ月半ぶりと久々だったが、勝ち馬とはクビ差の2着としっかり巻き返してきた。デビュー当時は「スプリンターっぽい」というルメール騎手のコメントもあり、スプリント路線での活躍が期待されたが、東京新聞杯へ登録し、マイル路線へこだわってきた。ここは今後に向けての試金石の一戦となる。
ロジクライ(牡6、須貝尚介厩舎)
2走前は今回と同じ東京マイルが舞台の富士Sを勝利しており、東京マイルは2戦2勝の東京巧者。前走のマイルCSでは14着と大敗を喫し、G1の壁に跳ね返される結果となった。鞍上のミルコ騎手も「周りの馬が強かった」とコメントしており、完全に力負けの内容。今回は相手関係もかなり緩和され、舞台も得意の東京コースということで巻き返しのチャンスあり。先行しての持久力勝負で持ち味を発揮するタイプで、同系にはテトラドラクマやショウナンアンセムといった先行馬がいるが、重賞2勝の実積からもここはロジクライが上位の存在。しぶとさを活かした競馬に期待したい。
インディチャンプ(牡4、音無秀孝厩舎)
通算7戦して全て4着内と安定しており、現在2連勝中と好調のインディチャンプ。前走は約5ヶ月ぶりの休み明けで昇級緒戦という条件にもかかわらず3馬身差をつけて完勝し、単勝オッズ1.8倍の人気にしっかりと応えた。近3戦は全て上がり最速をマークしており、前走は軽く仕掛けられただけで外から楽々全馬ごぼう抜きにした。今回は初の東京コースとなるが、長い直線の東京ならさらに持ち味である末脚が発揮される可能性は高い。相手も一気に強くなるが、今年は年明けから明け4歳馬が重賞を連勝しており、同馬も素質や伸びしろを考えると注目せざるを得ない。前走後は鞍上の福永騎手も「来年はこの馬で一緒にG1に行きたい」とコメントしており、更なる大舞台での活躍にも期待したい一頭だ。
他にも、レイエンダやサトノアレスなど、タワーオブロンドンを含めて3頭の藤沢和厩舎の所属馬が参戦するほか、阪神C・3着のスターオブペルシャ、重賞3勝の実積があるロードクエストなどの実力馬が揃った。1番人気馬は2007年以来勝てておらず、人気薄の好走も多く波乱傾向が強いレースでもあるので、上位人気以外の馬も警戒したいところだ。