【桜花賞2016注目馬】メジャーエンブレムと未対戦のラベンダーヴァレイ

今年の桜花賞(G1)はメジャーエンブレムが注目を集めているが、キャリアが少ない組からはラベンダーヴァレイが少し気になる。栗東の藤原英昭厩舎の管理馬であるが、現在は3戦1勝の馬であり、前走のチューリップ賞(G3)3着で桜花賞への切符を手にした1頭である。

2歳の10月の東京マイルでデビューすると1番人気の支持に応えて1着。道中は折り合いも付いており、直線は途中まで持ったままの競馬であり非常にセンスと強さを感じさせた初戦であった。

2戦目の赤松賞(2歳牝500万下)はスタートしてから少しムキになって前の馬を追いかけた面が見受けられ、直線でも外を回って差を詰めてきたが5着までという競馬に。

この後、ラベンダーヴァレイは休養に入り、復帰戦が前走のチューリップ賞となった。このチューリップ賞では、約3ヶ月半の休み明けも嫌われたのか人気は10番人気と低かったが、ラベンダーヴァレイはこのレースで3着に好走する。スタートしてから最初の折り合いが懸念材料であったが、この日は赤松賞の時と比べると割と落ち着いて走っていたように見えた。

阪神の外回りの長い直線に入ると、非常に良い手応えで前に取り付き、追い出されると一度は先頭に立つシーンもあった。内の狭いところを割って出てきており、なかなかの勝負根性もある牝馬である。

最後はシンハライトとジュエラーの後方待機組に屈したものの、休み明けを考えると上積みは十分に見込めそうな競馬をしたため、叩き2戦目の今回の桜花賞は期待してみたい。

1勝馬のため、ここで何とかオークス(G1)への優先出走権が与えられる4着までに入りたいと陣営も本気モードで仕上げてくる可能性もある。まだ未対戦の2歳女王との力差なども含めて、今週はラベンダーヴァレイの競馬にも注目だ。