今週の日曜日の阪神メインレースは「第76回桜花賞」だ。いよいよ今年のクラシックロードが始まるわけだが、その幕開けを飾る注目度の高い一戦である。
注目はなんといっても昨年の2歳女王メジャーエンブレム。これまで危なげない走りで余裕の貫禄勝ちを披露してきており、桜花賞当日も人気を集めること間違い無しだ。このメジャーエンブレムの対抗馬として依然注目を浴びているのは現在3連勝中のシンハライトである。クイーンCで5馬身差をつけて圧勝したメジャーエンブレムのような派手な勝ち方ではないが、戦ってきたレースを全て僅差で勝っており、勝負根性があるなぁといった印象が強い。果たして競走馬に本当に勝負根性というものがあるかどうかは定かではないが、全3戦とも競ってくる相手に先頭を譲らずに勝っているところを見ると、競って強い馬なのかもしれない。
競るほどに強い?シンハライトは競ると燃え上がるタイプか?
スポーツ界でも、競ってくる相手がいたり、立ち向かってくる相手がいる時にこそ能力をフルで発揮できる選手がいたりする。バスケ漫画で有名な「スラムダンク」のワンシーンで、何もディフェンスをしない宮益相手に、シュートをはずして大苦戦する桜木が描かれていたが、これはそういう選手の弱点を上手く表していると思う。
シンハライトが果たしてそういう気質の持ち主かどうかは不明だが、競走馬にも後ろから追い上げてくる馬がいる時に「追われてる」と感じて行きたがる馬はいる。いずれにせよこれまでのレースを見る限り、桜花賞でも直線で競る展開に持ち込めれば強い競馬ができそうだ。メンバーの格も上がってレベルの高いレースが予想される故、シンハライトが能力をフルに発揮できる可能性は高いと見ている。