【桜花賞2016注目馬】アットザシーサイドが安定した成績を武器に上位を狙う!

10日の阪神メインレースは、牝馬クラシック第一弾の桜花賞(G1)今年の注目馬の1頭にアットザシーサイド(牝3 栗東・浅見秀一厩舎)を取り上げてみたい。

アットザシーサイドは現在、4戦2勝2着1回という成績を残している。前走は桜花賞トライアルのフィリーズレビュー(G2)で1番人気2着。フィリーズレビューは前半600メートルが35秒0であり、800メートル通過は47秒2の序盤の流れ。1400メートルとしては、落ち着いたペースとなったため、前の馬に向いた展開となった。

道中3番手にいたソルヴェイグが1着、逃げたキャンディバローズが3着、2番手からレースを進めたソーディヴァインが5着と掲示板内に3頭も先行したグループが残っている中で、アットザシーサイドは後方10番手から差してきての2着。

エンジンがかかるまでに少し時間がかかるところがあり、坂下では少しモタモタしていたが、坂を上がってからの末脚は目を見張るところがあった。展開的には負けて強しの内容であったため、今回の桜花賞でも前走のような脚が使えれば上位争いもできそうな感じもある。

父がキングカメハメハに、母父がアグネスタキオンという血統であり、キングカメハメハ産駒の桜花賞を勝った馬はアパパネがいる。

母父・アグネスタキオンには、ジャパンダートダービー(交流G1)を勝ち、先日のフェブラリーステークス(G1)やチャンピオンズカップ(G1)でも2着のノンコノユメや、2400メートルのオークス(G1)を17番人気ながら4着に激走したニシノアカツキらがいる。

ノンコノユメの父は、主にダートで活躍した馬を輩出したトワイニングであり、ニシノアカツキの父は中長距離で活躍する産駒が多いオペラハウス。その産駒の父の特色を阻害することなく、上手に母父として機能している部分がある。

アットザシーサイドは同世代の牝馬同士なら桜花賞だけでなく、その先のオークスまで少し期待してみたい。前走で休み明けもひと叩きされ、上積みも見込めそうである。安定した成績を武器にアットザシーサイドが上位進出を狙う。