【阪急杯2019予想】阪神カップ組で決まりか?ダイアナヘイローやミスターメロディなど、出走予定馬を考察

24日は阪神競馬場の芝1400mで古馬G3の「阪急杯」が行われます。春の短距離戦線を占う上で重要な前哨戦に位置づけられている一戦で、昨年の2着馬モズアスコットは安田記念を制し、2016年の勝ち馬ミッキーアイルは同年のマイルCSを、2014年の勝ち馬コパノリチャードは高松宮記念を制すなど、G1へ飛躍する出世レースとしても注目の一戦です。

同レースでまず注目したいのは前走「阪神カップ組」。同レースから出世していったモズアスコットやコパノリチャードも阪神カップから進めてきており、同じ阪神の1400mという条件であることからも、好走しやすいローテーションであると言えるでしょう。

今年も阪神カップの勝ち馬のダイアナヘイロー、2着のミスターメロディ、3着のスターオブペルシャ、間に一戦挟んで臨む4着馬のダイメイフジと、掲示板内に入った馬の多くが阪急杯へと駒を進めてきました。中でも注目したいのはダイアナヘイローとミスターメロディ。阪神カップでは逃げたダイアナヘイローと2列目の好位から進めたミスターメロディが1,2着となっているように、同コースは逃げ・先行馬が好走しやすいコースでもあります。

とくにダイアナヘイローは阪神コースの成績が「4-0-0-3」で、負けた3回も2回は4着という阪神巧者です。昨年の阪急杯でも逃げ切り勝ちを果たしており、連覇を狙っての参戦となります。得意な舞台なだけに今年も要注意です。今回は近2戦で手綱を握っていた菱田騎手から武豊騎手へと乗り替わりになりますが、同馬の全8勝中6勝は武豊が手綱を握ってのもの。心情的には不振だった同馬を立て直した菱田騎手で引き続き臨んでほしかったところですが、武豊騎手との相性は疑う余地もなく、不安視する必要は全くないでしょう。

ただ、近2戦はいずれも11番人気で、人気薄という立場での逃げでした。今回は開幕週で得意なコース、武豊で逃げ馬と来れば人気上位に推されることは間違いないでしょうし、マークが厳しくなる可能性は大です。それでも先週のフェブラリーSで人気を背負ったインティで逃げ切り勝ちを果たした武豊騎手なら、人気馬でも信頼するファンは多いと思います。とは言え伏兵扱いから一気に人気するここで買うのは心理的に怖いということもあり、馬券的な扱いは近戦以上に難しくなります。

ミスターメロディも上位人気は必須ですが、心情的には同馬の方が買いやすいです。阪神コース自体はダイアナヘイローの方が適性は高いですが、ダイアナヘイローはもともと1200mを主戦場としている馬。1400mに関してはミスターメロディの方が適性は上でしょう。こちらも鞍上は乗り替わりで、前走のC.デムーロ騎手から福永騎手へと変わります。昨年はファルコンSを制したコンビですし、NHKマイルCでも前へ行った中では最も踏ん張って4着に残していることからも、評価を落とす必要はありません。むしろより乗り慣れた福永騎手なら乗り替わりはプラスと見ます。さらに週末は雨予報となっており、ダート実績のある同馬向きの条件となる可能性も高いので、馬場次第では評価を上げることもありそうです。

阪神カップ3着のスターオブペルシャは控えて上がり最速をマークする競馬で善戦。1400mは「4-3-4-2」と1400mはベストの舞台で、阪神コースも「1-0-1-0」と数は少ないですが複勝率は100%です。さらに力の要る馬場の適性も高く、ハイペース適性も高い馬ということで、ここは条件がハマる可能性が高い一頭として注目しております。逆にスローの決め手勝負となるとワンパンチ足りないところがあるので、枠順や展開の予想次第で取捨を決めたいところです。

阪神カップ4着のダイメイフジは、前走の淀短距離S(7着)を挟んで参戦。基本控える競馬で、スピードの持続力が武器という印象の馬です。ただ、ハイペースとなると分が悪く、買える条件は限られてくる一頭かと思います。前走の淀短距離Sは落ち着いた流れでしたが、絞りきれていなかったせいか直線は伸び切れませんでした。前傾ラップになりやすい阪神ではどうかという不安材料もあるので、状態が良化しているかどうかという点も含めて取捨を決めたいと思います。

以上、阪神カップの上位組の考察でした。阪神カップ組以外にも、レッツゴードンキやロジクライなど魅力的な有力馬が揃っているので、引き続き各馬を考察して予想していきたいと思います。