ホープフルS・2着のアドマイヤジャスタが「すみれS」から始動することが明らかになった。アドマイヤジャスタは父ジャスタウェイ、母アドマイヤテレサ、その父エリシオという血統で、ジャスタウェイ産駒の評判馬として昨年から注目を浴びている一頭だ。ジャスタウェイ産駒として初の重賞制覇が期待された前走では番手からの積極的な競馬を見せるも、1番人気のサートゥルナーリアに交わされ惜敗した。
クラシック候補として注目されていた馬であり、個人的にも始動戦が気になっていた一頭だったが、クラシックへ向けた積極的なレース選択とは言い難いすみれSへ登録してきたのは正直意外であった。昨年はダービー3着のコズミックフォースや皐月賞5着のキタノコマンドールがすみれSを使っているが、G1・2着という実績があるアドマイヤジャスタがここから使うのは異例であると言えよう。
斤量を背負わされる別定戦のすみれSから始動するということは、前走の2着はあまり評価の高いものではなかったということか。確かに2着とは言え、サートゥルナーリアとは差を感じた内容であったし、3着馬のニシノデイジーともコース取りやスムーズさの僅かな差で、単純な脚力はニシノデイジーのほうが上であったとも見られる。
近藤利一オーナーのもう一頭の期待馬アドマイヤマーズは共同通信杯(2着)から始動し、次走の皐月賞からNHKマイルを発表しているので、経済的な使い分けか。とは言えダービーを見据えて長い距離が使える点や、輸送もなく、時期的にも悪くないなどプラス面も確かにある。実績ではアタマ一つ抜けた存在のここは圧勝に期待したいところだが、同馬の評価を改めなければならないと感じさせるレース選択なだけに、慎重に判断したいところだ。
すみれSには他にも2017年のセレクトセール1歳で2億7000万で落札されたサトノルークスも出走を予定しており、同馬との対戦も楽しみだ。