【阪急杯2019予想】過去データが後押しする激走期待の穴馬とは?

昨年、一昨年と7番人気が勝利した「阪急杯」。一昨年は二桁人気が絡んで3連単で248万馬券が飛び出す波乱となった。1番人気は過去10年で2勝のみと信頼度も低く、波乱の要素は少なくない一戦だ。

本来穴馬は軸馬とセットで決めるのがセオリーだが、今回は本命馬を決める前に穴馬から先に決まってしまった。注目しているのは前走の石清水Sを勝ったタイムトリップだ。

当サイトが公開している阪急杯の過去10年のデータが導き出した傾向や、筆者が独自で調べた傾向に多く当てはまるので、該当する要素をいくつか挙げてみたいと思う。

「前走1400m」

前走が1400mだった馬、つまり前走に引き続き同距離を走る馬の過去10年の成績は「3-3-5-33」。勝利数は前走1200mだった馬が最多の5勝を挙げているが(5-2-2-47)、馬券圏内の頭数は1400mが最多で、連対率と複勝率も全距離の中でトップとなっている。タイムトリップの前走は京都1400mの石清水S(1着)。2走前のファイナルSでは今回と同コースの阪神1400mを走り、11番人気の低評価を覆して4着に入着している。1400mは得意な距離だ。

「差し馬」

差し馬の過去10年の成績は「4-6-3-45」で、馬券圏内の頭数は最多。ハイペースになりやすいコースで、差し馬の台頭が目立っているレースだ。タイムトリップは前走は10番手から上がり最速34秒3で勝利しており、2走前のファイナルSでも上がり最速34秒8をマーク。2走とも開催最終日で時計のかかる馬場であったことを考えれば十分立派。前走の石清水Sでは大外から豪華に末脚を伸ばして人気馬レッドアンシェルを差し切っており、重賞でも通用しそうな脚を持っている。

「5歳馬」

5歳馬の過去10年の成績は「7-3-1-29」で、勝率・連対率はトップ。今年の5歳馬はタイムトリップとダイメイフジの2頭のみ。実績ではダイメイフジの方が上だが、昨年は7戦して掲示板内が4着2回のみだったタイムトリップも、今年は初戦を勝利し約2年ぶりの白星を挙げ調子を上げてきた。前走で弾みをつけた切れ者が完全復活を果す可能性はある。

「浜中俊」

過去10年で同レースで2勝以上を挙げている騎手は「浜中俊」と「岩田康誠」の2人。タイムトリップには浜中俊騎手が騎乗予定となっており、2走前のファイナルS(4着)ぶりのコンビとなる。今回は2度目のコンビとなるが、前走でもしっかりと末脚を引き出せており、同レース2勝の実績を持つ騎手とのコンビなら信頼度も高くなる。レッツゴードンキと岩田騎手のコンビも脅威だが、勢いならタイムトリップの方が上か。

以上、4つの傾向が当てはまるということで、タイムトリップは穴馬として十分注意しておきたい。