ばんえい競馬とは
我々が普段慣れ親しんでいる競馬とは一線を画す存在であるばんえい競馬。北海道開拓の時代に農耕馬を競わせたことが始まりと言われ、鉄で出来たそりを引きながら競争するばんえい競馬で走る競走馬たちの体重は1トンを超えサラブレッドの倍ほどの体格となります。
斜陽産業とも言われる競馬の中にあり、地方競馬より更に異端であるばんえい競馬が過去最高額の売上を記録した理由とは一体なんでしょうか?
ばんえい競馬復興の理由
ばんえい競馬は9年前には業績不振から消滅が危ぶまれていました。そこから数多くの変革を余儀なくされたはずですが、ファン獲得へ一番貢献したのが馬とのふれあいを楽しむことの出来る観客との距離感であると考えられています。
中央、地方競馬ともに周回コースを高速で走るのに対し、ばんえい競馬では巨大な馬が巨大なそりをひいて走るために人が並走して観戦をすることが出来ます。
例えるならば通常の競馬が陸上トラック競技に対し、ばんえい競馬はマラソンや駅伝などロードレースなどにあたるでしょうか。
同じ競馬とは言え、差別化に成功したばんえい競馬がファン獲得に成功した一因でしょう。
また、ばんえい競馬の開催地である帯広市は人気漫画「銀の匙」の舞台であることでも知られており、競馬ファン以外にも観光客がばんえい競馬に興味を持つという流れもできているようです。
ばんえい競馬の売上が回復したモデルに地方競馬も倣うべきチャンスがあるかもしれません。