2016年4月17日(日)中山競馬場でいよいよ牡馬によるクラシック初戦が開幕するが、天気予報は五月晴れとは行かなそうな雨マーク付き。馬場が崩れると着順も崩れやすい、ということもあるため、有力馬たちの馬場適性を見ていきたい。
アドマイヤダイオウ
梅花賞で重、若葉Sで稍重をそれぞれ勝利しての出走。重馬場適性も高く、通算4戦3勝、唯一の敗戦もリオンディーズとの新馬戦での3着。
エアスピネル
その名を確固たるものにしたデイリー2歳Sは稍重。1走しかないためプラス要因とするにはやや心もとないものの、マイナスにもならない。
ナムラシングン
未勝利戦で重を勝利。稍重は500万条件を3着、つばき賞で優勝、若葉Sではアドマイヤダイオウの2着。良馬場での出走が新馬戦2着と、京成杯での8着と、馬場が悪いほうが相対的に良いようにも見える。
マウントロブソン
連続連対、未勝利抜けからは3連勝でのスプリングS優勝と破竹の勢いだが、道悪はあすなろ賞での稍重1戦のみ。稍重から重にかわったとき、未経験がどうなるか。
マカヒキ
3連勝でリオンディーズを破り出走だが、最短ルートゆえ道悪の経験なし。飛ぶような走りは父ディープインパクトの血を間違いなく色濃く受け継いだ証拠だが、ディープ産駒の道悪適性の低さというのも懸念される材料となりうるか。
リオンディーズ
こちらもマカヒキ同様、道悪の経験なし。血統的には重馬場にも信頼の置けるキングカメハメハという点から前走の結果を逆転させうるか。
ロードクエスト
道悪はデビュー2戦目の新潟2歳Sでの優勝1度のみ。エアスピネルと同じような戦績を辿るが、対戦相手の格をみればエアスピネルよりも1ランク落ちて見える。
サトノダイヤモンド
マカヒキ、リオンディーズとの3強と目される一角。2戦目の500万下条件戦で稍重を走り2着馬クィーンズベストに3馬身の差をつけた完勝。とは言え、やはり稍重1度のみということでプラス要因にはなりづらいものの、もともとの人気が高いため、補強素材にはなるか。
2.5馬身差をつけ制した重馬場での新馬戦の2着馬ロイカバードも、きさらぎ賞で3着の活躍があるなど、決して弱い相手に対して勝ったレースというわけではないため、重馬場への適性があるとみることができます。
以上、トライアル優先出走馬とプラス1頭サトノダイヤモンドについて短評を書いてみた。が、3歳馬ということもあり経験の少なさからあからさまな傾向は見出すことが出来なかったが、その他に天候の影響を大きく受けていそうな以下の2頭の馬場適正に注目してみたいと思う。
ジョルジュサンクはデビューから3戦連続での稍重を3→2→1着と徐々に着順を上げていくが、その後の京王杯2歳Sでは2着とまずまずだったものの、近3走では馬券圏外の走り。未勝利戦と重賞での相手の格違いという見方が間違いなさそうではあるが、道悪適正有りという見方も出来なくはない。
一方で、リスペクトアースは良馬場の新馬戦を勝ち抜け、京都2歳Sでも2着の好走。その後の稍重の共同通信杯で4着、若葉S(OP)では7着とあからさまに成績を落とす。足場が不安な中では走らないのだろうか。
天気予報は現在のところ降水確率50%の曇り時々雨。願わくば晴天の中気持ちよく走ってもらいたいものだが、荒天にこそ強い馬もいるだろう。天気と運を味方につけるというのも醍醐味かもしれない。競走馬にも、予想を立てる競馬ファンにも、準備不足のないようにしてもらいたい。
追記:サトノダイヤモンドの新馬戦での重馬場を見落としておりましたため、加筆いたしました。大変申し訳ございません。