春の陽気の心地よさが感じられる日も増え、季節の変わりめを感じる今日このごろ。競馬界でも春の訪れを告げる年度最初の芝G1「高松宮記念」がいよいよ行われます。
今年は、父子制覇を狙うロードカナロア産駒のダノンスマッシュに、2年連続2着のレッツゴードンキ、2度目のG1出走となる藤田菜七子騎手がスノードラゴンと初コンビで参戦など、見どころが目白押しの高松宮記念となりそうです。
今回はそんな中でもとくに注目が集まりそうな有力馬3頭を考察してみたいと思います。
ダノンスマッシュ(牡4、安田隆行厩舎)
京阪杯、シルクロードSと1200mのG3を2連勝中のダノンスマッシュ。ちょうど1年前はまだマイル路線で奮闘しておりましたが、NHKマイルC(7着)を最後に短距離路線へシフト。以降は1200mを4戦して「3-1-0-0」と好成績です。京阪杯とシルクロードSを制して高松宮記念へ、というローテーションは父ロードカナロアと同じです。中京コース実績は1400mのファルコンSの7着のみで、左回りと直線の坂が課題となりそうですが、今まさに充実の明け4歳をむかえているダノンスマッシュなら、こなしてくれるのではないでしょうか。父は4歳時に挑戦した際は3着でしたが、果たしてこの馬は父の成績を超えていけるのか。真価が問われる一戦です。
レッツゴードンキ(牝7、梅田智之厩舎)
昨年と一昨年の高松宮記念はいずれも2着。今年こそはと制覇を狙って4度目の参戦となります。おそらく高松宮記念挑戦は今年がラストとなりそうなだけに、ここは本気度が高そうです。昨年の高松宮記念は力の要る馬場でペースもハイという消耗戦。中団の内目でうまく立ち回り、直線でもしぶとく伸びていき、勝ち馬のファインニードルとはハナ差の2着に善戦しました。舞台適性の高いここは軽視がしにくいところですが、今年で7歳と年齢的にもピークは過ぎた感があり、G1馬と言えどそこまで信頼度が高いわけでもなさそうです。それでも前走の阪急杯では久々の前目の競馬で好走しており、まだまだ元気なところをアピールしました。4度目の正直となるかに注目です。
モズスーパーフレア(牝4、音無秀孝厩舎)
前走のオーシャンSを逃げ切り、重賞初制覇を果たしたモズスーパーフレア。2走前のカーバンクルSでも逃げ切り勝ちを果たしており、これで2戦連続逃げ切り勝ち。オーシャンSはC.ルメール騎手が手綱を握っておりましたが、今回は武豊騎手へと乗り替わりとなります。カーバンクルSでは武豊騎手とのコンビで逃げ切っていることからも、手が合わないということはないでしょう。現在3戦連続で中山の1200mを走っており、全てで2着以上と好成績です。中山コースは得意ですが、直線の長い中京ではどうかという部分がポイントとなりそうです。
他にも、前走のオーシャンS・2着で昨年の高松宮記念・3着のナックビーナスや、阪急杯・3着のロジクライなど、短距離路線の強者が揃いました。激戦必至の1200mを制するのは、果たしてどの馬でしょうか?高松宮記念は3月24日(日)、中京競馬場の11Rで実施。発走は15時40分の予定です。