今週日曜の京都メインレースは第47回読売マイラーズカップ(G2)です。安田記念の前哨戦としても有名な上半期のマイル王者決定戦です。
藤原厩舎に所属するディープインパクト産駒のフィエロ(牡7)は今年で3度目のマイラーズカップ挑戦となります。一昨年2014年に重賞初挑戦となったマイラーズカップで2着、昨年2015年は3着と、2年連続で馬券圏内に入るもあと一歩のところで惜敗しています。他にも、マイルチャンピオンシップ(G1)でも2年連続で2着に入着するなど、G1レースでも健闘していますが未だに重賞は未勝利のままです。今年7歳になり、年齢的な衰えが出始める前に今年こそは重賞初勝利を挙げたいところでしょう。
前走は香港マイルで9着に敗れましたが、前が詰まって不完全燃焼の内容でした。海外遠征からの休み明けで7歳という年齢からも割り引いて考えたいところですが、メンバーの中では実力上位。とくに京都では【1-5-2-0】と抜群の安定感。休養明けでもここは得意な舞台で、軸には持ってこいの馬と見るファンも多いでしょう。
確かにこれだけ重賞レースで好走している馬が未だにオープン馬というのも驚きです。今年は「3度目の正直」に期待したいところですが、勢いのある馬はたくさんいます。3連勝中の4歳馬ネオスターダムや、昨年4着、2年前3着と上位争いに加わっているエキストラエンドや、前走惨敗も2走前の小倉大賞典を制したアルバートドックなどもマイル路線の王者を目指します。果たしてフィエロは海外遠征の休み明けや高齢という不安要素を克服し、他馬をおさえて初の重賞制覇を果たせるのでしょうか?マイル王への道を切り開く扉でもある読売マイラーズカップ、7歳馬のオープン馬が3度目の挑戦に挑む。