【ダービー卿CT予想2019】波乱必須のハンデ戦?ギベオンやプリモシーンなど、出走予定馬を考察

30日土曜日の中山メインは名物ハンデ重賞の「ダービー卿CT」が行われる。過去10年で10万馬券以上が5回と多く、08年には100万馬券が飛び出すなど、ハンデ戦らしく波乱傾向の強い一戦。春のマイル戦線の主要ステップレースという位置付けで、G1の安田記念へ向けて賞金を加算したい馬たちが揃う重要な一戦でもある。今年もマイル路線や中距離路線など、様々な路線からメンバーが集結した。今回はそんな中でも上位人気が予想される3頭の有力馬をピックアップしてみた。

ギベオン(牡4、藤原英昭厩舎)

昨年のNHKマイルC・2着のギベオン。2走前に中日新聞杯を制して重賞初勝利を果たし、今年は金鯱賞から始動し6着に終わった。ハイレベルと言われる4歳世代の牡馬で、マイルG1・2着という実績からも、今回の主役となる可能性が高い1頭だ。前走の金鯱賞ではややかかり気味で番手からの先行策で進め、直線でも一瞬先頭に立つシーンがあったりと悪くない内容。気性的にはマイルの方が合いそうな印象があり、2Fの短縮は好材料となりそうだ。鞍上は今回初コンビとなる蛯名正義騎手を予定しており、13年のダイワマッジョーレ(2着)や、11年のキョウエイストーム(3着)など同競走の実績もある騎手ということで心強い乗り替わりとなりそうだ。マイラーとして本領発揮なるかに注目したい。

プリモシーン(牝4、木村哲也厩舎)

昨年は年始のフェアリーSと夏の関屋記念を制し、マイル重賞を2勝したプリモシーン。2000mの秋華賞では7着に敗れ、マイルに戻した前走のターコイズSでは1番人気に推されるも8着に敗れてしまった。しかし、前走は前が壁になってしまう不利があっての8着で、大きく評価を下げるような内容ではない。能力の高さは勝利した重賞2戦を見ても明らか。約3ヶ月半の休み明けとなるが、メンバーの中では実績・実力ともに上位の存在。ディープインパクト産駒らしく瞬発力がある馬で、今回の中山マイルはフェアリーSを制した舞台でもあり、持ち味を生かせる舞台となりそうだ。鞍上は今回初コンビとなる福永祐一騎手の予定。

カツジ(牡4、池添兼雄厩舎)

昨年春にニュージーランドTを制して重賞初制覇を果たしたカツジ。その後はNHKマイルCで8着、マイルCSで4着とマイルG1戦線に果敢に挑むも結果を残せずにいる。今年は京都金杯から始動して8着。その後のオープン戦でも3着、6着と結果を残せていない。前走の東風S(6着)は、スタートで遅れて最後方からの競馬となり、3~4コーナーで一気に上がっていき先団まで取り付いたが、追走に脚を使ったのか、直線では失速した。前走の敗因は明確で、本来はニュージーランドTを勝った時のような後半に特化した競馬に持ち込むことができれば脚を引き出せるだろう。鞍上はデビューから手綱を握る松山弘平騎手が引き続き騎乗予定。

他にも、重賞3勝の実績を持つロードクエストや、今年の京都金杯・2着のマイスタイルなど、今年もマイル路線の活躍馬が多く揃った。波乱が発生しやすいハンデ戦ということで、伏兵馬の台頭にも十分注意したいところだ。ダービー卿CTは3月30日(土)、中山競馬場の11Rで実施。発走は15時45分の予定。