先日のドバイターフではロードカナロア産駒のアーモンドアイが優勝しました。日本ほどの圧倒的支持ではないにせよ、海外ブックメーカーでも1番人気に推されつつ期待に応えた勝利となりました。父は世界のロードカナロアとも言われた稀代の名スプリンターでしたが、勝利したのは日本、香港のアジアのみということで、その仔がドバイでも活躍できることを実証してくれたのは非常に大きな収穫となったことでしょう。
そんなロードカナロアですが、さらに父のキングカメハメハも皆さんご存知の通り大種牡馬であり、未だ現役種牡馬として健在です。今週はそんな父の番となるか、オーストラリアG1のドンカスターマイルにクルーガーを送りだしていきました。国際色豊かなドバイとは異なり、ドンカスターマイルでの相手は全てオーストラリア馬ということで完全アウェイとなります。
現地では3, 4最馬の評判が高く、フィフティースターズ、ブルータル、アリーゼーの3頭が人気を背負いそうです。特にブルータルは前走のジョージライダーステークスでウィンクス相手の2着と健闘したにも関わらず今回49kgという斤量で出られるのは日本国内でも馬券が売れる可能性の高い1頭と言えます。
一方で古豪となる8歳馬ハッピークラッパーは前走8着と大きく負けてしまいましたが、それまで安定した走りを見せていたため人気の一角を担うことになるでしょう。
オーストラリアのG1と言えばデルタブルースやポップロックのメルボルンカップが思い浮かぶ方も多いかもしれません。直近の日本所属馬によるG1制覇はリアルインパクトの制した2015年のジョージライダーステークス以来ないため、53kgというハンデを活かして日本でもG1未戴冠のクルーガーがどこまでやれるのか、ぜひご注目ください。