F.ベリー騎手、落馬負傷で引退

英国を拠点としている外国人騎手、F.ベリー騎手が現役を引退することが明らかになった。1日、英国の競馬専門紙「Sporting Life」が報じた。

ベリー騎手は先月の29日、ウルヴァーハンプトン競馬場で行われたレースで落馬し、脊椎を損傷する大怪我を負っていた。リハビリ活動を始めたが、医師との協議の末引退を決定したということだ。なお、ベリー騎手は専門誌「Sporting Life」でコラム記事なども書いており、コラムニストとしての活動は今後も続けていくもよう。

現地の取材に対しては、以下のようにコメントした。

「悲観的なニュースである一面、自分は非常に幸運であったとも認識しております。"騎手"は私にとって素晴らしい冒険であり、私自身や私の家族に多くの友人を与え、また世界を経験させてくれました。そのことに非常に感謝しております。」

ベリー騎手は、2010年12月に初めてJRAの短期免許で来日して以来、短期免許で日本へ訪れることが多かった外国人騎手の1人である。2013年にダノンバラードでアメリカJCCを制しJRAの重賞初勝利を果たすと、翌日には京成杯をフェイムゲームで制し2日で重賞を2勝を挙げる快挙を成し遂げた。また、2014年にはオーシャンブルーで中山金杯を制し、翌2015年はラブリーデイで制して連覇を達成するなど、日本の重賞戦線でも大いに活躍した。

昨年2018年11月に行われたジャパンCでサンダリングブルー(10着)に騎乗したのが、日本での最後の騎乗となった。JRAでの全成績は665戦79勝、うち重賞は5勝。ベリー騎手、お疲れ様でした。