競馬という公営競技は競走馬なくしては成り立たない。馬がいるから成り立つものであって、競馬業界に務める者なら誰しもが馬を愛していると信じたいところですが、必ずしもそうでないのが現状です。昨年はJRA発走職員が競走馬のローブティサージュに蹴られた腹いせに不必要なムチを入れたことがテレビで放映され、多くの競馬ファンの反感を買いました。筆者もテレビで見ておりましたが、明らかに個人的な感情で報復してるように見え、いち競馬ファンとして大変気分を害す内容の行為でした。
負けた腹いせか?丹羽克輝騎手が2着にゴール後、馬の首を殴る
今月11日、名古屋競馬で馬に対する非道な行為を行った騎手がいるとインターネットの掲示板などで話題となっております。その騎手は名古屋けいばに所属する丹羽克輝(にわかつき)騎手です。事件が起こったのは11日の名古屋競馬場で行われた3RのサラC6組。丹羽騎手はダントツ1番人気1.2倍のメイショウコルシカ(牡4、地辺幸一)に騎乗しましたが、鼻差の2着に負けてしまいます。問題はこの後で、ゴールを過ぎたあとに馬の首の後ろをおもいきり殴る姿がテレビで放映されたのです。
筆者はテレビでは見ておりませんでしたが、録画された動画で確認をいたしました。動画では丹羽騎手がゴール後に悔しそうな仕草を見せてしばらくした後に、騎乗した状態でメイショウコルシカの首に拳を強く叩きつけている姿が写っておりました。馬が驚いて首を振ると、さらにまた首を殴り、その後手綱を乱暴にひっぱっております。
負けた腹いせに馬を殴ったとしか捉えようのないこの行動は騎手としてあるまじき行為です。殴ったのが騎手歴40年で地方競馬通算勝利1,300勝をあげているベテラン騎手というのだからさらに驚きです。この件について名古屋競馬からは今のところ何も情報はありませんが、今回の行為について某インターネットの書き込みには「許せない」「動物虐待だ」「厳正なる処分を」といった厳しい声が多く書き込まれていることからも、しっかりとした対応をしてほしいところであります。