【皐月賞2019予想】今年も波乱となるのか?サートゥルナーリアやダノンキングリーなど、出走予定馬を考察

今年も牡馬クラシック第一弾「皐月賞」がいよいよ始まります。昨年は、皐月賞は7番人気のエポカドーロ、ダービーは5番人気のワグネリアン、菊花賞は7番人気のフィエールマンが優勝し、皐月賞で37万、ダービーで285万、菊花賞で10万馬券が飛び出すという波乱の決着となった昨年の3歳牡馬クラシック路線。皐月賞に関しては一昨年の2017年も106万馬券が飛び出しており、近年は波乱決着が続いております。今年は果たしてどのような結果になるのか?今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。

サートゥルナーリア(牡3、角居勝彦厩舎)

ホープフルSの勝ち馬で、現在3連勝中と負け知らずのサートゥルナーリア。早々に直行を決めましたが、怪我や調整不足での止むを得ない直行ではなく、あえて直行という陣営の決断が吉と出るか凶と出るか。中山の2000mはすでに経験しているので、適性についてはそこまで問題視する必要はなさそうですが、前哨戦を叩いていないので状態面の上積みや、馬体の成長などが気になるところです。昨年はアーモンドアイも秋華賞へ直行する異例のローテーションを組みましたし、最近は王道と呼ばれたローテーションとは違うレースを選択する有力馬が増えてきているのも事実。直行だからと言って評価を下げることもないでしょう。余力十分で完勝したホープフルSを見てもわかるように、操作性、加速性、安定性など、総合力で一枚抜けた存在感を示しており、ここでも優勝候補の最右翼となりそうです。

ダノンキングリー(牡3,萩原清厩舎)

共同通信杯の勝ち馬で、こちらも現在3連勝中を負け知らず。直行のサートゥルナーリアと違い、こちらはしっかりと前哨戦を使っており、デビューからレースを使う度に上向いていることがわかる1頭です。武器は切れのある末脚で、鋭い決め手が魅力です。今回が初の2000mということで距離延長がどう出るかというところが予想のポイントとなりそうです。血統的には、半兄のダノンレジェンドがダートの短距離路線で活躍しておりますが、母系や父・母父の組合せから考えると中距離向きの血統構成です。跳ねたりするような若さがあり、短いところで使ってきたのは正解だったと思いますが、1戦ごとに成長しているという印象もあるので、ここでの距離延長は楽しみや期待の方が大きいかもしれません。まだ底は見えていない馬で、ダービーの頃にはガラッと勢力図が変わっているなんて事もまだ十分あり得るでしょう。

アドマイヤマーズ(牡3、友道康夫厩舎)

デイリー杯2歳Sと朝日杯FSを優勝し、重賞2勝の実績を持つアドマイヤマーズ。今年の始動戦の共同通信杯では逃げて自らペースを作っていきましたが、最後はダノンキングリーに交わされ2着に惜敗。それでも、厳しいマークがありながらも後続は突き離しており、初の東京、初の1800mと考えると大健闘の内容だったと言えるでしょう。逃げる競馬で脚を溜めることができなかった同馬に対し、インでじっくりと脚を溜め、上手く立ち回って切れる脚を爆発させたダノンキングリー。展開的にはダノンキングリー向きの競馬でしたし、そういった意味ではアドマイヤマーズの方が強い競馬をしたと見るファンも少なくないと思います。父ダイワメジャー自身が皐月賞を制しているので、2000mは許容範囲のように思えますが、同産駒の重賞勝利は全て1800m以下。血統の域を超えれるかにも注目です。

他にも、東スポ杯2歳S・4着後はオープン2連勝中のヴェロックスや、札幌2歳Sと東スポ杯2歳を制し、ホープフルSでも3着に善戦した重賞2勝馬のニシノデイジーなど、豪華な顔ぶれが揃った今年の皐月賞。皐月賞は4月14日(日)、中山競馬場の11Rで実施。発走は15時40分の予定。