中山競馬の土曜メインは障害G1の「中山グランドジャンプ」。何と言っても主役はオジュウチョウサンだ。今年はライバルのアップトゥデイトが不在でますますの一強ムード。単勝元返しの可能性もあるのではないかというくらいに人気を集めることになりそうだ。
実際、オジュウチョウサンの不安要素は皆無。よほどのことが無い限り、負けるようなことはないだろう。単勝ドカンで、アタマ固定で、何れにせよこの馬を中心に馬券を組み立てていくのがセオリーとなりそうだ。
問題は相手だが、前走の中山大障害を制してG1初制覇を果たしたニホンピロバロンや、中山大障害・2着のタイセイドリームなどが有力どころか。この3頭の馬券が一番堅実だが、回収するのはなかなか難しい。少点数に絞って大きく挑むのも良いが、障害レースのリスクも考えると大金を投じるのも怖い。
昨年は、単勝オッズ1.5倍のオジュウチョウサンと2.3倍のアップトゥデイトで馬単が2倍。14.1倍のニホンピロバロンが3着に入って、3連単でも5.7倍とガチガチの決着となった。今年はニホンピロバロン、タイセイドリームのオッズがどこまで付くかによるが、堅実に狙いにいくなら配当的には2~5倍あたりの馬券を狙いに行くことになる。
他馬もオジュウチョウサンを負かしに行く積極的な競馬を仕掛けていくこともできるが、結局最後は止まって後ろに差されるというパターンを避けたいという心理も働くとすれば、ニホンピロバロンもタイセイドリームも大人しく着拾いする競馬をしてくる可能性は高いだろう。確率の高い2~5倍の馬券に、どこまで投じることができるか。オジュウチョウサンにとっては4連覇がかかる一戦。今年も王者の相手探しの一戦となりそうだ。