今週日曜、京都のメインレースは第47回マイラーズカップです。1着馬には安田記念の出走優先権が与えられるなど、春の短距離路線を歩む馬にとって重要な一戦です。
今年の出走メンバーを見てみると、短距離路線やマイル路線で活躍してきたベテランたちの名前がズラリ。G1馬のダノンシャーク(牡8)や、昨年のマイラーズC覇者のレッドアリオン(牡6)、重賞ホルダーにはエキストラエンド(牡7)、テイエムイナズマ(牡6)、クラレント(牡7)、マーティンボロ(牡7)など、よく聞く名前が揃っています。
出走メンバーで若い世代だと、アルバートドック(牡4)が今年小倉で初の重賞制覇を果たしましたが、他はまだオープンでくすぶっている馬ばかり。重賞レースで3度の連対経験があるものの重賞未勝利のダノンリバティ(牡4)や、条件戦を3連勝中でこのまま重賞初勝利と好調の波を途絶えさせたくないネオスターダム(牡4)、2000mの重賞からマイルへと距離を短縮して重賞初制覇を狙うクルーガーといった4歳勢が、世代交代を目論むという構図でしょうか。
安田の叩き台も、まずは勝ちたい中堅マイラーたち
マイラーズカップの過去10年の年齢別成績を見てみると、5歳馬が【3-1-3-14】、4歳馬が【0-2-0-18】、6歳馬は【0-1-1-14】、7歳以上の馬が【1-0-0-12】となっております。データ的には5歳馬が圧倒的に優秀ですが、今年は5歳馬の出走は0(ゼロ)です。4、6歳勢にも抜けた存在はおらず、7歳以上の古馬もかつての輝きを失いかけている馬ばかりといった印象です。実力はほぼ横一線で今年のマイラーズカップは例年にも増して混戦模様のようですね。安田の叩き台でもここは出走権よりもまずは1勝、そんな勝ちに貪欲な馬を探したいところです。