今週からは春の新潟競馬が開催。29日の月曜祝日はハンデG3の「新潟大賞典」が行われます。2006年以来1番人気は勝てておらず、ローカルのハンデ戦らしい波乱多き一戦です。また、過去10年で3着内に入った述べ30頭中15頭は新潟競馬場で3着内に1回以上入着した経験があった馬でした。今回は、出走予定馬の中でも新潟競馬場で好成績を挙げている馬を3頭ピックアップしてみました。
アストラエンブレム(セ6、小島茂之厩舎)
新潟競馬場の成績は「2-1-0-0」。2017年の新潟記念で2着の実績があり、新潟コースは同レース以来となります。同年の10月に気性面の改善を図って去勢手術を行いましたが、個人的には目に見えて良くなったという感じはとくにしませんでした。ただ、近2戦は先団の見える位置で進め、最後もしぶとく伸びて2戦連続馬券圏内と好調です。2017年の新潟記念でも、少し離れた好位外からしっかりと脚を使ってきており、去勢前の時の良い走りが近走でも見られるようになってきております。今回は得意の舞台ということで復活Vも期待できそうです。
ルックトゥワイス(牡6、藤原英昭厩舎)
新潟競馬場の成績は「2-0-1-0」。前走の日経賞では6着に終わってしまいましたが、2走前の日経新春杯では上がり最速をマークし、勝ち馬と半馬身差の2着に善戦。4コーナーで外に行った分の差が出てしまいましたが、ハイペースの消耗戦でもラストまでしっかりと伸びてくれました。この馬はエンジンのかかりがあまり早くはないので、直線の長い新潟は脚質的に合いそうです。急激な加速が問われるようなレースにならなければ、コーナーで多少のロスがあっても直線ラストで食い込んでくる可能性はあります。今回は同馬で新潟2勝を挙げた騎手、北村友一騎手への乗り替わりということでますます期待も高まりそうです。
ランガディア(牡5、木村哲也厩舎)
新潟競馬場の成績は「2-0-0-0」。2走前の中山金杯では8着に敗れましたが、勝ち馬とは0秒3差と大きくは負けておりません。比較的いつでも前を捉えられるような前目の位置で競馬をすることが多いですが、前走の大阪城Sでは出遅れてしまい、ここでも8着に敗れます。出遅れてしまうと一気に厳しくなりますが、エンジンがかかってからはトップスピードを持続できる馬なので、前目から出し切る競馬ができれば好勝負も期待できるでしょう。今回はメンバーが強くなるのと、ある程度前目につけていくことが必須となりますが、新潟は2戦2勝と絶好の舞台。兄ファントムライトは中日新聞杯2着、新潟記念と福島記念で3着。持続力のある末脚を武器にG3を好走した兄同様のタイプで、同馬もここなら重賞でも十分通用するでしょう。