5日(日)は3歳牡馬のマイル王者決定戦「NHKマイルカップ」です。天皇賞・春はG1としてはやや寂しいメンバー構成となりましたが、今回は登録時点で22頭と頭数も多く、なかなかの好メンバーが揃っております。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
グランアレグリア(牝3、藤沢和雄厩舎)
桜花賞を制したグランアレグリアはNHKマイルCへC.ルメール騎手と参戦。精神面の不安から2400mのオークスではなく、マイルG1へと駒を進めてきたということですが、個人的にはあまり前半で脚を使ってしまいやすいマイルだと少し甘くなるのかも?という懸念はあります。サウジアラビアRCではスタートで出遅れてますが、少頭数でペースもスローでしたので押し上げて取り付くことができました。朝日杯FSも決して速いペースではありませんでしたが、最後がやや甘くなったのが気がかりです。前走の桜花賞でも高速馬場でスローの前残りということで新たに分かったことは少ないですが、高速馬場適性は高そうなので次も高速馬場なら有力。
アドマイヤマーズ(牡3、友道康夫厩舎)
デイリー杯2歳Sと朝日杯FSを制し、明け3歳は共同通信杯・2着、皐月賞でも4着と好成績。皐月賞まではスローのトップスピード勝負で、朝日杯FSでは桜花賞馬のグランアレグリアをあっさり負かす強い競馬を披露しました。スピードの持続力がある馬で、東京コースとの相性は良さそうです。前走の皐月賞では前半ペースが上がって脚を使われ、掛かり気味だったこともあり最後は仕掛けからの末脚不足で4着までという結果に。今回は2000mからマイルへの短縮は良さそうですし、ある程度重たい馬場もこなせそうなので、好条件は少なくありません。あとは最近調子が悪いミルコ騎手の思い切った騎乗にも期待したいところです。
ダノンチェイサー(牡3、池江泰寿厩舎)
前走のきさらぎ賞を完勝し、重賞初制覇。逃げ馬が後続を離して逃げる中、番手で折り合いに専念し、中盤を抑えて後続を封じ、終いの加速も文句なしでした。鞍上の川田騎手のペース判断も完璧で、まさに完勝の内容でした。2走前のこうやまき賞ではスローの決め手勝負で勝利し、3走前のきんもくせい特別では平均ペースを先行策で早めに抜け出す競馬で2着とここまで好内容続きです。ただ、多頭数や遠征、東京コース未経験など色々未知な部分があるので、これまでのレースからは判断し難いところが多いのも難点です。
他にも、スプリングS・2着のファンタジストや、ニュージランドT・3着のヴィッテルスバッハなど、好メンバーが揃った今年のNHKマイルC。果たして「令和」初のG1を制すのはどの馬か?NHKマイルCは5月5日(日)、東京競馬場の11Rで実施。発走時間は15:40の予定。