3月は重賞を8戦して「3-1-0-4」、4月は4戦して「2-1-0-1」と好成績を挙げ、現在リーディングトップの川田騎手。令和一発目のG1「NHKマイルC」はきさらぎ賞の勝ち馬ダノンチェイサーで臨みます。
前走のきさらぎ賞では雨が降って時計のかかる馬場でしたが、雨の影響を感じさせない力強い走りを披露し完勝。逃げ馬が後続を離して逃げる中で番手で折り合いに専念し、中盤を抑えて後続を封じ、終いの加速も文句なしの競馬と川田騎手のペース判断も完璧なものでした。
初の東京コースで前走から1F短縮となりますが、2走前のこうやまき賞ではスローの決め手勝負で勝利し、左回りのマイル戦を制しております。
今回は同馬を含め、グランアレグリアやアドマイヤマーズ、イベリスなど前で競馬をする馬が比較的多く、いずれも速いペースにはあまりしない馬です。今週は前半雨が続いておりましたが、ゴールデンウィーク後半は好天が続く予報となっているので、高速馬場となる可能性も高そうです。
スローペースだとすると、高速馬場で前が止まらない展開なら前半で後ろに置かれる馬は狙いにくいところ。せめて中団前あたりで控えることができ、速い上がりを出せる馬ならまだ買えそうです。いずれにせよ、メンバー構成や馬場的には前で競馬をする有力馬から狙いたくなります。
桜花賞を快勝したグランアレグリアは強敵ですが、精神面の不安や牡馬相手でどうかという不安もあります。そのグランアレグリアを朝日杯FSで降したアドマイヤマーズは前走の皐月賞で4着と健闘するも、3着馬から2馬身という決定的な着差をつけられる内容でした。鞍上のミルコ騎手が最近は不調ということもあり、狙い難いと感じるファンも少なくないでしょう。
一方のダノンチェイサーは前走重賞を制して2連勝中と勢いがあり、鞍上の川田騎手も今年すでに重賞7勝を挙げリーディングトップと、人馬ともに絶好調です。グランアレグリアとアドマイヤマーズに劣るオッズならなおさら狙いたくなります。
川田騎手は先月21日に斜行によって開催日4日間の騎乗停止となり、天皇賞・春は見送りとなりましたが、先週の変則3日間開催のおかげでNHKマイルCには何とかギリギリ間に合い参戦可能に。天皇賞・春で騎乗予定だったグローリーヴェイズは2着に好走しており、G1での好走機会を逃したこともあり、ここで取り返したいという想いもあるでしょう。
予想を詰めるのは枠順や馬場を見てからになりますが、先行力のある有力馬の中でもダノンチェイサーはとくに好材料が多いと感じます。各馬を評価しつつ、後半は馬場・展開面を重視して予想を組み立てていきたいと思います。