昨年2015年の年度代表馬であるモーリスが現地時間5月1日、香港のシャティン競馬場で行われたチャンピオンズマイル(G1、芝1600m)にJ.モレイラ騎手とのコンビで出走して優勝しました。
モーリスは昨年12月に香港マイルに出走して優勝している経験があり香港でも知名度の高い日本馬です。レースでは現地で断然の1番人気に推されており、香港でもモーリスを高く評価する人は多いようですね。このように日本馬の実力が海外にまで浸透しているというのは一競馬ファンとしては非常に喜ばしいことこの上ありません。
レースでは4番手でレースを進めていきます。直線向いてラスト400mで2列目をとらえると、200mあたりで抜けだして先頭に立ち、あとはそのまま抜群の手応えで2着馬のコンテントメントに2馬身ほどの着差をつけて完勝しました。
モーリスはこれで香港でのG1を2連勝、国内のG1も合わせるとG1を4連勝。さらに条件戦まで遡れば7連勝という偉業を達成しました。スプリントやマイル戦が激戦区である香港の舞台でここまで勝てるのだからモーリスのマイラーとしてのレベルはいまや世界トップレベルと言って良いでしょう。
今やマイルでは敵なし!新"最強のマイラー"誕生か?
「最強のマイラー」と聞いて筆者が真っ先に思い浮かぶのは1998年の年度代表馬、タイキシャトルですが、今のモーリスも「最強のマイラー」と呼んでも差し支えないのではないでしょうか?タイキシャトルは国内でマイルチャンピオンSを連覇しG1・5勝を果たし、フランスのマイルG1のジャック・ル・マロワを制したマイルの怪物ですが、モーリスの国内外での活躍ぶりはこれと比べても遜色ないものですし、タイキシャトルをも超える存在なのでは?と囁く声も聞こえてきそうですね。
いずれにせよ現在日本を代表するトップホースであることには変わりなく、今後の活躍にますます期待が高まります。次は国内の安田記念なのか?仏へ行くのか?色々憶測が飛び交っておりますが、まずは無事に帰国免疫を済ませて疲労回復に努めていただきたいですね。