今年の大阪杯を9番人気のアルアインで勝利し、デビュー14年目にして悲願のG1初制覇を果たした北村友一騎手。オークスでは桜花賞・3着のクロノジェネシスで参戦する予定となっており、G1・2勝目をにらむ。
前走の桜花賞ではまずまずのスタートを決め先行争いに加わっていったが、下げて中団の内に位置。しかし、3コーナーあたりの加速で置いていかれ、直線では内に閉じ込められるハメに。進路確保で待たされ、仕掛けが遅れてしまっての3着入線。
ゴール前は伸びていたので、やはり北村騎手の仕掛けの遅さが致命傷だった。3着まで何とか来はしたものの、もっと上へ行けた可能性があっただけに悔やまれる内容ではあったと感じる。切れる馬で詰まってしまうと能力を出しきれずに終わってしまうので、今回は広い東京コースということで幾分かはその不安もなくなるか。
東京はデビュー2戦目と、2走前のクイーンカップを走っていずれもおり、コース適性は高い。切れ味もあり、坂の登りでも加速できる末脚はまさに東京向きで、現在の高速馬場もクロノジェネシスにとっては好材料となりそうだ。
理想としては外目の枠で中団あたりからそのまままわってくるパターンだが、内枠に入ってしまえばまだ外へ出せなくなる可能性も出てくるので、この馬に関しては枠番はとくに重要視したい。とにかく決め手勝負に持ち込みたい馬で、枠番・位置取りはかなり重要になってくるだろう。
全体的に好材料が多い1頭だが、特に「枠番・位置取り」と「北村騎手の仕掛けのタイミング」はクロノジェネシスの取捨を決める上で重要視したい要素だ。今回は同馬向きの東京が舞台ということで、持ち味を生かせる競馬に期待したいところだ。