いよいよ日本ダービー開幕です!「最も幸運な馬が勝つ」と言われる日本ダービーですが、記念すべき令和元年初の日本ダービーを制すのは果たしてどの馬か?今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。
サートゥルナーリア(牡3、角居勝彦厩舎)
現在4戦4勝の無敗馬、サートゥルナーリア。2歳のホープフルSを制してG1初制覇を果たして2018年を締めくくり、今年の始動戦の皐月賞も約3ヶ月の休み明けを物ともせずに優勝。これまでスローの中で上手く立ち回って勝ってきた同馬でしたが、前走では馬場も軽く、ペースも流れた中で快勝。展開的には決して有利ではなかった前走を勝ちきれたのは大きく、2着との着差はそこまでですが、レースは非常に強い競馬で制したと見ております。叩いた上積みもあるので、更にパフォーマンスは上がりそうです。ルメール騎手からD.レーン騎手への乗り替わりは気がかりなものの、勢いに乗るレーン騎手なら期待感の方が上か。
ヴェロックス(牡3、中内田充厩舎)
前走の皐月賞は2着のヴェロックス。好位から進め、3~4コーナーで動いて先頭に立って直線。そのまま直線で抜け出しを図るも、外から来たサートゥルナーリアに並びかけられ、接触を受ける不利がありながらも食らいついて2着争いを制しました。昨年の東スポ杯でも直線で接触してしまい、4着に惜敗してしまいました。重賞戦では不運が続いておりますが、果たしてここでは運を味方につけれるか?この馬は長く良い脚が使えるのが武器で、前目から早めに動いて押し切る競馬がベスト。前走は鞍上の川田騎手が好位につける積極策で直線も良い形で入ってこれており、好騎乗を見せてくれました。最近はキセキでも積極策で好騎乗を見せるなど、近走は非常に良い騎乗を見せている川田騎手。ダービーでも好騎乗に期待です。
ダノンキングリー(牡3、萩原清厩舎)
前走の皐月賞は3着のダノンキングリー。こちらも好位を進める積極策で展開していきますが、3~4コーナーで仕掛けを待つも前にスペースがなく、直線で一気に出すかたちとなってしまいました。それでも外のサートゥルナーリアとヴェロックスと叩き合いを繰り広げ、タイム差無しの3着に善戦しました。折り合い面で課題がある馬ではありますが、前走は向正面で外を回って行く有力馬を横目に内々でジッと我慢ができておりましたし、共同通信杯でもインで我慢ができておりました。あとはマイル寄りのスピードや末脚に良さを見せているので、距離の不安はサートゥルナーリアとヴェロックス以上にありそうです。スローで前目の展開がこの馬向きか。
他にも、京成杯と青葉賞で2着に入線しているランフォザローゼスや、青葉賞を逃げ切ったリオンリオンなど、豊富なタレントが揃った今年の日本ダービー。令和初のダービー馬の称号を勝ち取るのは果たしてどの馬か?楽しみにしたいと思います。