【日本ダービー2019予想】枠順確定後の展開予想!逃げるのはリオンリオンか?ロジャーバローズか?

まずは逃げ馬候補の位置関係を見てみよう。青葉賞を逃げ切った逃げ馬候補のリオンリオンは7枠15番と外枠に入り、最内の1枠1番には京都新聞杯を逃げて2着に粘ったロジャーバローズ、そしてその隣の1枠2番には前走の500万下を逃げて勝ったヴィントが入った。

逃げ馬候補の中で好枠を引いたのはロジャーバローズ。最内の絶好枠で先手は主張しやすくなった。同厩舎のサートゥルナーリアのラビットになるならある程度速いペースを作っていくだろうし、隣にはヴィントもいる。

ヴィント陣営としては、抽選をくぐり抜けたやっと掴んだダービーの舞台、さらに鞍上の竹之下騎手はダービー初騎乗。絶好枠も引きまさに最高の追い風が吹いているといった状況だ。「ダービーは最も運のある馬が勝つ」という格言通りなら、運を味方につけてここまで好条件を揃えたヴィントも警戒したくなる。

そんな中で外枠に入ってしまったリオンリオンとしては、もはや逃げるしか手は残されていないように思える。横山典弘騎手の息子の横山武騎手にとって今回は初G1、初ダービーの騎乗となる。ヴィントの竹之下騎手同様に、ここは思い切りのある騎乗に期待したい。

現状の枠番と各馬の状況を考えると、今年はハイペースとなる可能性は高そうだ。もちろん、番手につけた馬が実質のペースをつくって抑えればスローにもなるが、現在の東京競馬場の高速馬場を考えると、ある程度流れるのではないだろうか。

優勝候補の最右翼に目されるサートゥルナーリアは後入れ内目の3枠6番とこちらも絶好枠。最内には同厩舎のロジャーバローズもおり、好都合の位置関係となった。隣の4枠7番にはダノンキングリーが入り、お互いマークする形となりそうだ。ただ、ハイペースになれば厳しくなるのはダノンキングリー。テンのスピードは両馬そこまで差はないので、内へ潜るならスタートから出していくか意図的に下げるしかない故、やはり外のダノンキングリーの方が少々苦しくなる可能性の方が高い。

最内を引いたことで一気に注目度が増した穴馬のロジャーバローズ。穴人気しそうだが、サートゥルナーリアとセットで組むのも面白そうだ。リオンリオンは外からでは余計なこともできず、押して逃げていく可能性が高い。あとは粘れるかどうかの予想だけだが、過去の傾向的にも厳しいと見るファンは多いだろう。枠順的にも今年のダービーは極端なスローペースとなる可能性は低く、素直にサートゥルナーリアを本命視するのが無難のように思える。

枠順が確定し、展開的に面白い馬も多数浮上してきた今年のダービー。単純に強い馬を買うのも良いが、やりこみ要素はいくらでもある。果たして令和初のダービーはどんなレースになるのか、楽しみは尽きない。