ロジャーバローズ、凱旋門賞挑戦へ意欲

令和初のダービー馬となったロジャーバローズ。同馬を管理する角居調教師は29日、「まだ確定ではない」とした上で、オーナーサイドは凱旋門賞挑戦へ意欲的であることを明かしました。

一方で、凱旋門賞挑戦はダービーの結果次第としていた1番人気のサートゥルナーリアは4着に敗れました。ダービー後、キャロットファームの秋田博章代表は同馬の結果を受け、距離を改めて見直すとし、「3歳のこの時期に遠征はできない」という判断から凱旋門賞挑戦を白紙に戻しました。

以前寄稿した凱旋門賞の記事(「G1馬が多数登録!ドラマが詰まった2019年の凱旋門賞」)では、同厩舎のキセキがサートゥルナーリアのラビット役という見方ができると書きましたが、サートゥルナーリアの回避が濃厚となった今、その役割を務める可能性も低くなってきました。

というのも、ロジャーバローズはキセキと同型で、逃げの手もある先行馬。サートゥルナーリアのサポートに徹する必要がなくなった今、キセキの鞍上の川田騎手にとっても荷が降りて競馬はしやすくなったのではないでしょうか。また、同厩舎の同型で凱旋門賞挑戦というのもある意味面白くなったと言えるでしょう。

キセキは宝塚記念の結果次第としておりまだ出走するかは確定しておりませんし、同型なのは勿体無いという見方もできますが、後方からの競馬で結果を出しているフィエールマンやブラストワンピースも登録しているので、レースとしては非常に見応えがある一戦となるのではないでしょうか。

また、ロジャーバローズのダービー制覇に関しては1番枠と前が飛ばす展開に恵まれたこともありますし、凱旋門賞挑戦においては今の高速馬場化している東京コースで勝った馬がフランスの馬場に対応できるのかなど、正直不安要素は挙げればキリがありません。

ただ、個人的にはちょっと前まで凱旋門賞はアーモンドアイとサートゥルナーリアが挑戦しに行くだろうと思っていたので、予想外のメンバーにワクワクさせられているところもあります。つくづく競馬というのは何が起こるか分からない世界でありますが、だからこそ面白いのです。令和初の凱旋門賞馬は日本馬?!なんてことも期待してしまいますね。