【小倉記念】ベルーフ×Z.パートン騎手コンビは小倉を克服できるか?

記録的な猛暑が続く今夏だが、北九州市では1日に夏の風物詩「わっしょい百万夏まつり」が行われ小倉の街は猛暑に負けない熱気に包まれた。さて、今週末はもう1つ小倉の夏を熱くする風物詩が開催される。8/9日曜日、小倉競馬場で開催されるサマー2000シリーズ第3戦の第51回小倉記念(G3、小倉芝2000m)だ。

今年1月に京成杯(1/18、G3、中山芝2000m)で後方12番手から直線でごぼう抜きして勝利したベルーフ(牡3、池江)は同レースで有力視されている1頭だ。前走の皐月賞(4/19、G1、中山芝2000m)では11着と大敗したが、長期休養から復帰して巻き返しを図る。手綱を握るのは今年の高松宮記念(3/29、G1、中京芝1200m)をエアロヴェロシティで制した香港の名手ザカリー・パートン騎手(32)だ。ベルーフとは同レースで初のコンビを組む。

名手Z.パートンへの期待

Z.パートン騎手は今年の7月18日~8月9日まで短期免許で日本に来日しており、すでに中京で2勝、小倉で4勝している。高松宮記念での勝ちっぷりから中京で強いという印象を持つ人も多いかもしれないが、小倉もさっそくこなしてきているあたり流石は一流騎手という感じだ。

Z.パートン騎手もそうだが、M.デムーロ騎手やC.ルメール騎手のように世界各地でこれまで活躍をしてきた外国人ジョッキーの強さの秘訣はその"順応性"にあるのではないだろうか。世界各地の様々なコースを体験し、騎手としての技術を磨いてきた彼らは初めて経験するコースでも非常に巧く乗ることが多い。
筆者が好きな映画で窪塚洋介が主演する映画「GO」という映画があるのだが、窪塚の父親役を演じる山崎努さんが息子の窪塚洋介に対して「広い世界を見ろ、そして自分で決めろ」という激渋なセリフを言う。まさに彼ら外国人騎手は広い世界を見て揉まれて強くなっていったのだろう。

このようにすぐにコースに順応して対応できる技術があれば、たとえ馬が初めて走るコースだとしても騎手が上手にエスコートすることで馬をうまく走らせることができるのではないだろうか。ベルーフは小倉は初めてのコースとなるが、鞍上のZ.パートン騎手は非常に心強い存在と言えるだろう。