宝塚記念のファン投票はアーモンドアイが78,778票を集め1位、次いでレイデオロが72,805票で2位という結果となった。
しかし、アーモンドアイは宝塚記念の回避がすでに決まっており、秋の天皇賞を目指すことが発表されているため、今年人気を集めるのは一昨年のダービー馬・レイデオロだろう。
昨年は秋初戦の神戸新聞杯を制し、ジャパンCでも2着に好走と秋は良好な滑り出し。その後のオールカマー、天皇賞秋と連勝し、グランプリレースの有馬記念でも2着に入線し競馬界を大いに盛り上げた。
昨年3月には初の海外遠征にも挑戦し、ドバイのメイダン競馬場で行われたドバイシーマクラシックでは地元ゴドルフィン勢の徹底マークを受けながらも4着に善戦した。
今年初戦は、そんな昨年のドバイシーマクラシックの雪辱を果たすため、二度目の海外遠征に挑戦した。しかし、2コーナー付近でハミを噛んで行き、まさかの先頭でレースを引っ張るかたちとなった。ゆったりとしたペースで運ぶも早々に力尽き、最後はズルズルと後退して6着に敗れた。
異例の競馬での負け方だったので、今回は休養で立て直しが図れているかどうかも気になるところ。レース後に鞍上のC.ルメール騎手は、「掛かってはいないのですがハミを噛みっ放しになりました」とコメント。ゲートでも我慢しきれなかった様子がうかがえ、スタートも後手を踏んでしまっていた。
もともと物見も激しく全く集中出来ないタイプで、それも少しずつ解消してきたかと思った矢先の前走の内容である。やはり気性面にはまだ課題がある馬で、少なくとも当日のパドックを見るまでは最終的な判断はできない。
相手にはキセキ、リスグラシュー、アルアイン、マカヒキといったG1ホースに加え、重賞2連勝中のメールドグラース、天皇賞春・4着のエタリオウなど中々のメンバーが揃ったが、アーモンドアイは回避、人気投票で6位にランクインした昨年のグランプリホースのブラストワンピースも目黒記念を使い、凱旋門賞を視野に調整されていく予定となっており、ノーザンファームによる贅沢な使い分けも見られる。
相手だけ見れば上位必須だが、それもあくまで普通に走れればの話。宝塚記念当日まではまだ時間があるが、蒸し暑い季節に入っていく中でしっかりとコントロールが利く状態に持っていけるのかなど、中間の内容もしっかり見て最終的な判断していきたい。