1956年に設立された東京障害特別を前身とする歴史ある障害重賞としても有名なレース「東京ジャンプS」が今週末に東京競馬場で開催。
今年の注目馬は、2017年の覇者シンキングダンサーだ。昨年も出走しており5着に入着。レースでは2周目の向正面から押し上げ、直線の入り口で2番手に上がり、見せ場十分の5着という内容だった。
前走の中山グランドJではオジュウチョウサンの2着に健闘。2走前の阪神スプリングJでも1着オジュウチョウサンと2着タイセイドリームとは大差の3着だったが、4着以下は完封。得意な東京なら間違いなく能力的には通用するだろう。
東京の障害コースは2017年東京ジャンプS、同年の秋陽ジャンプSと2勝をマークしており、コース適性は高い1頭だ。中団に構える脚質も非常に良く、飛び越えにミスがなければ勝ちきっても不思議ではないだろう。
今回はオジュウチョウサンも不在で、タイセイドリームも4月に引退。今年はメンバー的に能力上位の存在となる。ただ、雨が降った昨年は5着に敗れているように、降雨の場合は警戒が必要になるので、まずは天気がどうか。
前走の中山グランドJでは初めて4000mを越えるレースで馬券圏内に入ったが、やはり4000mは少々長い印象がある。キャリア4勝のうち2勝は3110mで、もう1勝は3380mという実績からも、適距離は3000m前後。今回は得意のコースで得意の距離に戻るということで、条件が好転する今回は激走が見込める。
昨年は10番人気の伏兵が優勝し三連単の配当が142万馬券、2011年は8番人気と12番人気が連対して258万馬券が飛び出すなど、波乱傾向が強い一戦だ。果たしてシンキングダンサーは人気の期待に応える走りを見せれるのか、注目したい。