先週15日、競馬業界に激震が走った。JRAは同日、禁止薬物を含んだサプリメントを摂取した可能性がある馬が判明したことを公式ホームページで発表。これにより、出走を予定していた156頭もの競走馬が大量競走除外となった。
全体の約15%の競走馬が出走出来ないという前代未聞な状態の中、全レースは予定通りに開催されたが、サプリメントから検出されたとされる「テオブロミン」の混入過程などは未だ未解決となっている。
気になるのは今週の競馬開催だが、JRAは16日、当該飼料添加物が納入されていた厩舎の次週出走予定馬に対して薬物検査を実施することとし、6月15日(土)、16日(日)に365頭から検査検体を採取していることを公式ホームページで発表。なお、出馬投票前までに検査は終了する予定となっている。
先週は重賞レースでは函館スプリントSで6頭、ユニコーンSで2頭の競走馬が除外となり、馬券の売上にも大きく影響した。今週末には春のグランプリレースとして知られる宝塚記念が開催されるが、春のG1戦線を締めくくる重要な一戦なだけに、検査結果を含めて今後の動向が注目される。