週末の雨予報は一部では曇りの予想となっており、雨が降らずに良馬場で開催される可能性も出てきた。今年は重馬場巧者が多く、馬場と枠次第で予想はガラリと変わりそうだ。
馬場で取捨が左右されそうなのはスワーヴリチャード。最終追い切りが終わった後のM.デムーロ騎手のコメントでは「(雨は)少しだけなら問題ないですが、重馬場は不安です」と重馬場適性を不安視する声があがった。
ハーツクライ産駒はパワータイプもキレタイプも両方出すが、スワーヴリチャードはどちらかと言うとキレタイプ。中山よりは東京向きで、馬場も渋った馬場より良馬場が希望だ。
3歳時の皐月賞や有馬記念では手前を変えれず、器用さがあるタイプでもない。その後の中山と東京のレースを比較してみても左回りの方が得意なのは明らかだ。馬場もレース前にはよく陣営から「良馬場希望」という声があがっており、重たい馬場も得意としていない。
今回は梅雨時期の最終週の阪神コースが舞台で海外遠征帰り。正直条件的にはあまり恵まれていないが、良馬場開催なら力は発揮しやすい。能力的には5歳トップクラスで、鞍上もミルコ騎手に戻るということで簡単には消せない1頭だ。
ひとまず買える条件としては、良馬場開催は必須。個人的には、それでも馬券的にはアタマで予想するのは控えたいところで、抑え馬券として券種を振り分け、リスクヘッジ的な買い方を考えたい。
ファクターが増えるほど予想が面白くなるのが競馬だが、今回のスワーヴリチャードは同馬にしては珍しくオッズ妙味もありそうな人気となりそうで、非常に取捨が悩ましい存在となりそうだ。