春のダート王者決定戦「帝王賞」がいよいよ本日開催。
中央の上半期の総決算であった宝塚記念は見学にまわった武豊騎手だったが、フェブラリーSの勝ち馬インティに騎乗し、地方の帝王賞で上半期を締め括る。
破竹の7連勝でフェブラリーSを制したが、前走のかしわ記念では2着に入着し、連勝はストップした。初の交流遠征、出遅れ、さらに道中の競り合いなど、インティに向かない展開となった中での2着は負けて強しの内容だったと言えよう。
帝王賞ではルヴァンスレーヴやゴールドドリームなど有力馬が回避となったが、ダイオライト記念、平安Sと重賞連勝中のチュウワウィザードに、今回と同じ大井2000mで行われた昨年末の東京大賞典で初G1タイトルを獲得したオメガパフュームなど、レベルの高いメンバーが揃っている。
インティの能力の高さは疑う余地はないが、今回は「距離の不安」がつきまとう。ただ、これまで主に1800mで実績を残してきており、初距離とは言え不安はそこまで大きくはないと感じる。コーナーのキツイ大井競馬場ならそこまで距離の長さを感じにくいだろうし、大井との相性は良さそうにも思える。とは言えあまり早く仕掛けてしまっては直線で止まる可能性もある。鞍上の武豊騎手の仕掛けどころにミスがなければ問題はないだろう。
スーパーステションやシュテルングランツなど同型も揃っているので、このあたりの出方も気になるところ。逃げ馬としてはスタートの出足がそこまで早くないインティは、番手から楽に追走という競馬が理想。武豊騎手が得意とするパターンでもあるので、逃げにこだわることもないだろう。
番手でペースを作り、後ろの馬の動きを封じ、仕掛けを待ってという競馬ができれば馬券圏外はまず考え難い。アタマ固定で狙えとは言わないが、今回はインティを中心に馬券を組み立てていきたい。