夏の福島の名物レース「七夕賞」が行われる。サマー2000シリーズの第1弾でもあり、いよいよ本格的な夏が到来だ。昨年は256万馬券が飛び出し、2015年は100万馬券が出るなど、波乱傾向の強い一戦としてとくに穴党の注目を集める一戦でもある七夕賞。果たして今年も波乱は起こるのか?高配当が期待できるレースなだけに予想にも力が入る。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思う。
ロシュフォール(牡4、木村哲也厩舎)
前走の新潟大賞典では3着に好走。現在6戦連続で馬券圏内を果たしており、その全てで上がり最速をマーク。前走の新潟大賞典では、スタートを切ってからゆっくりと進め、3~4コーナーから加速するこの馬お決まりの競馬で展開。ただ、直線ではラスト100mあたりからは伸びも止まり、疲れてしまって3着まで。馬体重が10kg減だったことの影響もありそうだ。ただ、昇級初戦でいきなりの重賞挑戦だった点を考慮すれば、全く悲観することはない。切れる脚だけでなく、長く脚を持続できる点が大きな強みで、状態が悪くなければ勝ち負け必至だろう。
ミッキースワロー(牡5、菊沢隆徳厩舎)
2走前の新潟大賞典では2着に好走し、今年は初戦から好スタート。レースはスタートで出遅れて後方からの競馬で進め、直線では包まれながらも間を割って伸び、トップハンデながらも2着に善戦する好内容。ただ、続く前走のエプソムCでは2番人気に推されるも10着に凡走。スローペースで外目を追走し、直線で追い出されても伸びはいまいちだった。雨で馬場も重たくなっていたことで積極的に動けなかったことも影響した可能性がありそうだ。状態面が悪かった可能性もあるが、この馬は良馬場で、ある程度ペースも流れる展開がベスト。キレと持続力は高いレベルにある馬なので、持ち味が生きる展開になれば。
ソールインパクト(牡7、戸田博文厩舎)
昨年2月のダイヤモンドSで3着に入着して以来凡走続きだったが、今年は初戦のダイヤモンドSで4着、2戦目の阪神大賞典でも4着と連続好走し、前走の目黒記念では3着と久々の馬券圏内に好走した。良い脚は長く使えないしキレるタイプでもないが、ある程度速い流れでも脚をそがれることなく追走することができ、消耗戦でもひと押しが利く。2017年の七夕賞で3着に好走しているが、その後は2500m以上の中・長距離路線を主戦場としており、今回2000mは約1年9ヶ月ぶりとなる。左回りと2500mの条件の適性が高い馬なので、距離短縮がどう出るかが鍵となりそうだ。近走好調なだけに侮れない。
他にも、前走の鳴尾記念・2着のブラックスピネルや、同8着のタニノフランケル、福島民報杯2着のクレッシェンドラヴなど、面白いメンバーが揃った。七夕賞は7月7日(日)、福島競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時45分の予定。