【函館2歳S予想2019】パワータイプのスプリンター”ゴッドスター”初タイトルへ期待

今週の函館では、2歳馬が最も早いタイミングで出走できる最初の重賞「函館2歳S」が行われます。近年は天候による馬場次第では、単純なスピードタイプでは通用しないこともある難解なレースです。また、新種牡馬産駒対決も楽しみの1つで、今年はキズナ、カレンブラックヒル、トゥザワールドといった走っていた姿がまだ記憶に新しい馬の産駒が出走してきます。

そんな見どころ満載の函館2歳Sで今回注目しているのは、アサクサキングス産駒のゴッドスターです。

アサクサキングスと言えば、フサイチホウオー、ヴィクトリー、ウォッカ世代に菊花賞を制したスタミナ自慢の馬ですが、種牡馬として5世代を残した後、種牡馬を引退して乗馬となっております。貴重な5世代というわけですが、ゴッドスターはその最後の世代の馬となります。

注目したのは何と言っても新馬戦の勝ちっぷり。出走馬16頭のほとんどの馬が北海道でデビューしている中、唯一福島競馬場でデビューしたゴッドスター。デビュー戦では出遅れ気味に16頭立ての後方で追走し、4コーナーから捲りぎみに大外から追い込んできて見事に差しきりました。

レースは雨が降る不良馬場で行われましたが、圏外かと思われたが勝負どころからグングンと伸びてきて、上がり最速35秒7をマークして快勝しました。直線の長い新潟競馬場ではなく、小回りの福島競馬場で見せた瞬発力はかなりのもの。

また、今回が初の洋芝ということで洋芝適性が課題となりますが、前走で見せた不良馬場での快勝っぷりからも、パワーがあることを既に証明しています。力がいる洋芝は、むしろプラスになる可能性が高そうです。

馬格もある馬で、今回500キロを超える馬は同馬を除けばキズナ産駒のビアンフェと地方馬のバブルガムダンサーの2頭がおりますが、前走のパドック比較でも後ろ足の筋肉の付き方などはゴッドスターの方がまるで古馬のようなしっかりとした付き方をしている印象があります。

最終追い切りでも、馬なりから終いは強めに追われるという内容で僚馬を3馬身突き放しており、状態も万全といった印象を受けます。今回枠番は大外枠となりましたが、同馬にとっては全く問題のない枠番。ここはスプリンターとしての素質もたっぷりで、洋芝適性も高そうなゴッドスターの激走に期待した馬券で勝負したいと思います。