ハンデ戦、フルゲート、マイル戦、重馬場必至。どれをとっても荒れそうな「中京記念」が今週の中京の日曜メインとなります。
夏のマイル路線の「サマーマイルシリーズ」全3戦の初戦となりますが、夏の暑さで体調も大きく影響するだけに、先述の荒れる要素も相まって非常に予想が難解なレースとなっております。
今年の出走メンバーを見てみますと、ヴィクトリアマイル・2着のプリモシーンと、NHKマイルC・3着のカテドラルがG1戦での好走ぶりから上位人気となりそうです。他にも、重賞3勝の実績を誇るロードクエストや、ヴィクトリアマイルで上位と差のない6着に善戦したミエノサクシード、ファルコンS・2着のグルーヴィットなども人気を集めそうです。
3歳馬には、上記でも挙げたグルーヴィットとカテドラル、そして朝日杯FSで2着に好走したクリノガウディーの3頭がおりますが、3歳馬ということでハンデは52~53キロと他馬よりも恵まれております。古馬よりも俄然有利な斤量ということも、力関係を予想する難しさに拍車をかけております。
そんな難解な中京記念で今回特に注目しているのは、6歳馬のロワアブソリューです。
ロワアブソリューは、昨年5月に3勝クラス(1600万)のフリーウェイSを制してオープン入りし、昨年の中京記念に出走するも12着に敗退。その後はオープンを3戦して1着、8着、9着と近走は凡走が続いております。
このような結果で重賞実績がないのにハンデが56kgというは、条件的には不利な感じが否めませんが、個人的には秘めたポテンシャルは決して低くはない1頭だと感じております。
デビューからの3戦の若駒時代では、そのポテンシャルの高さが垣間見えていました。新馬戦は3番人気で快勝しているのですが、その時の2着馬が昨年宝塚記念を制したミッキーロケットです。2戦目では重賞のきさらぎ賞に挑み7着に敗れるも、この時の1着馬は菊花賞と有馬記念を勝ったサトノダイヤモンドでした。そして3戦目も重賞アーリントンカップに出走して3着に好走するのですが、この時の1着馬は昨年春の天皇賞を制したレインボーラインでした。
G1クラスの馬たちとデビュー3戦で良い勝負をしてきている点は覚えておきたいポイントです。ミッキーロケットやレインボーラインなど同世代が昨年は活躍しましたが、ロワアブソリューも晩成傾向の特徴が見られるゼンノロブロイ産駒ということで、まだまだこれからの活躍も期待できる1頭と感じます。5歳となった昨年ようやくオープン入りを果たし、今年は飛躍の年にしたいところでしょう。
休み明けの前走では最後垂れてしまいましたが、この馬は休み明けは馬体重が減って凡走するケースが多いです。そして、明け2戦目では馬体減りを止めて好走するケースもよく見られます。叩き2戦目のここは好走する可能性も十分にあるでしょう。同馬のポテンシャル、そして叩き2戦目の好走パターンに期待して、馬券に組み込みたいと思います。