昨年の凱旋門賞で2着に好走したシーオブクラス(牝4、W.ハガス厩舎)が、重度の疝痛のため死亡したことが明らかになった。22日、イギリスの競馬メディア「RACING POST」が報じた。
シーオブクラスは今月27日にイギリスのアスコット競馬場で行われるG1のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSに出走予定であったが、今月始めに疝痛のため現役を引退し、緊急手術を経て快復へ向かっていた。
シーオブクラスを管理するハガス調教師によると、月初に行った緊急手術の理由は脾臓と肝臓の間にある腹部腫瘤を取り除くことであったという。手術後はイギリスのロスデールス馬診療所(Rossdales Equine Hospital)にて順調に快復へ向かっていたが、22日の早朝に症状が悪化し、再度スキャンした際にオレンジほどの大きさの別の腫瘍が見つかったという。
ハガス師は以下のようにコメントした。
「今朝は静かで、辛そうにしてました。非常に弱っており、私を含む専門チームは彼女を安楽死させる決断をしました。オーナーであるTsui夫人は同馬に関する様々な決断を全面的にサポートしてくださいました。オーナーやその家族、アドバイザーらは全員精神的にひどく落ち込んでおります。私たち全員、最高の牝馬を失ったことを心から悼みます。彼女との思い出を一生大事にしたいと思います。」
シーオブクラスは父Sea The Stars、母Holy Moon、その父エルナンドという血統。通算成績は7戦4勝、うち重賞は2勝。G1はイギリスのヨークシャーオークスと愛オークスの2勝。シーオブクラス号のご冥福をお祈りします。