テンの速い馬や、速い時計を持っている馬など、とにかくスピードのある馬から買いたいアイビスサマーダッシュ。
速さが求められる同レースで今年一番注目されているのは「ライオンボス」です。同じ新潟の芝1000mで行われた前走の韋駄天Sではほとんど持ったままで最後は流しながらゴールし、走破時計53.9秒という好タイムでフィニッシュ。新潟の芝1000mのレコードは2002年にカルストンライトオがマークした53.7秒で、過去10年のアイビスサマーダッシュでもこのタイムは2番目に速い時計です。最後は流しながらこのタイムをマークしたというのだからかなりスピード能力は高いと見て良いでしょう。
今回はメンバーも強化されますし、斤量も3キロ増ということで条件は厳しくなりますが、前走の内容はそれでも圧勝してくれるのではないかという期待を持たせるほど好内容でした。今回アイビスサマーダッシュには韋駄天Sで負かした相手が7頭もおりますし、力関係的にもここは上位必至。斤量3キロ増など苦にならなそうなくらい良い馬格があり、スタートのダッシュ力の良さは恵まれた馬体があってのものでしょう。
血統は父バトルプラン、母ウーマンインレッド、母父ステイゴールドという血統。母系には米国三冠のシアトルスルーやセクレタリアト、英国三冠のニジンスキーなどがおり、ロマンを感じさせる良血でもあり、この血統で1000m戦で才能が開花したことも個人的には非常に興味深い点です。
もともとダートの短いところを走っていたライオンボスでしたが、今年は始動戦で芝を使い、芝へと転身。1200mはからっきしでしたが、2走前の邁進特別で新潟の1000mを使われると、15番人気の低評価を覆して7馬身差をつけ圧勝。その後の韋駄天Sでも余裕の勝ちっぷりを披露し、1000mの適性の高さを示しました。実際、キャリア4勝の全ては1000mのものですし(ダート含む)、ここは間違いなくベスト舞台です。
近戦の圧勝ぶりからも1番人気に推される可能性は高そうですが、ここは素直に同馬を本命視したいと思います。