【日本ダービー2016予想】ディーマジェスティやリオンディーズなど有力馬の体調は如何に?!

今年のダービーは例年以上に群雄割拠で、4強+京都新聞杯馬と青葉賞馬の対決になりそうである。今回はその6頭における1週前追い切りの情報や仕上がり具合について詳しく解説していきたいと思う。言わずもがなであるが、4強は以下の4頭である。①サトノダイヤモンド(ルメール騎手)、②ディーマジェスティ(蛯名騎手)、③マカヒキ(川田騎手)④リオンディーズ(Mデムーロ騎手)。

まず、①サトノダイヤモンドは前走では直線で不利を受けてしまったが、1番人気3着と期待を裏切るレースとなった。しかし、前走は2ヶ月の休養明けで100%の出来ではなかった事を考えれば、今回は楽しみな1頭と言えるだろう。次の②ディーマジェスティは戦前3強対決と言われていた評価を覆す勝利。また、ローテーション的にも共同通信杯→皐月賞→ダービーはドゥラメンテやイスラボニータなどと同様で、今回も期待できそうだ。そして、③マカヒキは弥生賞でリオンディーズを撃破し、皐月賞では2着。唯一敗れたのはディーマジェスティのみで、距離延長がどう出るかがポイントだろう。最後の④リオンディーズは前走折り合い面に苦労する競馬で、降着もあって5着。今回も折り合いが最大の課題となりそうで、2400mでどのような競馬になるか注目したい。

さて、ここからは上記に取り上げた馬の1週前追い切りを順に追って見ていきたい。①サトノダイヤモンドは前走休み明けで、『照準はダービーに合わせていた』とのコメント通り、中間は意欲的な追い切り。先週も栗CW98.1-81.6-66.4-51.8-37.1-11.9の好時計をマークしており、長めの距離で終い重視の調教は好評価できる内容であった。一方で、②ディーマジェスティは4頭の中で最も調教進路が遅れているようにも映る。ただ、輸送距離が短いため今週強めに追い切るだろう。ちなみに、先週は南W66.8-52.0-38.1-13.3であった。今週の調教には十二分に気を付けて見ていきたい。そして、③マカヒキは今年に入って4戦目にも関わらず中間は猛時計の連発。今週も栗CW98.8-82.9-67.2-52.5-38.7-11.6を叩き出しており、絶好調と呼べる内容。おそらく来週は軽めの調整が予想されるが、量に関してはこの馬がナンバーワン。最後の④リオンディーズは乗り込み量には不安がないものの、やはり気になる面は折り合いだろう。1週前追い切りも折り合いを重視しながらとなったが、全く不安はなかった。調子自体は引き続き良さそうである。

穴馬として注目のヴァンキッシュランとスマートオーディンの評価とは?!

次に取り上げるのは、ダービーに向けて重要な重賞である京都新聞杯と青葉賞を勝利した
①ヴァンキッシュラン(内田博騎手)、②スマートオーディン(戸崎騎手)である。

まず、①ヴァンキッシュランは前走の青葉賞で好メンバー相手に完勝と呼べる内容で、見事な重賞制覇であった。また、中団から運べる器用さも兼ね備えており、楽しみな1頭である。そして、②のスマートオーディンは共同通信杯こそ崩れてしまったが、毎日杯と京都新聞杯を連勝。距離が伸びても問題なさそうなタイプで、重賞3勝の爆発力は脅威と言えるだろう。

さて、ここからは上記2頭の追い切りを見ていきたい。①ヴァンキッシュランは中3週の厳しいローテーションも、中間はまずまずの動き。先週は栗CW82.6-66.3-51.1-37.5-11.9で、終い重点。おそらく最終追い切りも軽めの調整が予想されるが、輸送が2回続く中でも出来落ち感は全くなさそうである。また、②スマートオーディンに関しても中2週であるが、栗CW85.0-68.8-53.6-39.2-11.9の好時計で、動きも悪くなかった。やや心配する面と言えば、馬体重が徐々に落ちてきているので、その部分が輸送を含めてどのような影響を与えるかであろう。

ここまで6頭をピックアップし、1週前追い切りについて見ていった。特にサトノダイヤモンドとマカヒキ、リオンディーズについては意欲的に追い切られている印象で、この3頭の巻き返しがあっても決して不思議ではない。もちろん、今週の最終追い切りも注目して見ていくが、特にスマートオーディンとディーマジェスティには注意したいところである。