移籍後初戦の前走帝王賞では直線で鋭く脚を伸ばし3着に善戦し、大井所属馬として大きな第一歩を踏み出したノンコノユメ。
今回のサンタアニタトロフィーではトップハンデとなる58.5kgを背負いますが、強豪JRA勢が多数いた前走の帝王賞で善戦しているので、JRA勢が不在で南関同士の一戦となる今回はいよいよ復活Vも期待できるのではないでしょうか。相手には重賞勝ちも多数おりますが、勢いに乗っている競走馬は少なく、叩いての良化が見込めることからも連続好走に期待したくなります。
能力的には上位必至ですが、今回は「マイル」が舞台ということで前走とはまた勝手が違ってきます。昨年のフェブラリーSは見事に優勝いたしましたが、連覇に挑んだ今年は13着と大敗。出遅れも多く、コーナーで動ける器用さもなく、正直マイルでは買いにくい馬という印象が個人的にはあります。馬体重も440~450kgの軽量馬なので、ハンデが見込まれた今回は一層動けなくなるのではないかという不安も出てきます。
それでは、同馬の武器は一体何なのか。爆発力のある「末脚」でしょう。後ろからでも自分のリズムを保って行き、外に上手く出せれば必ず伸びてくる馬です。前走の帝王賞でも、鞍上の真島騎手が「前の有力馬との位置関係」を強く意識していたとレース後には語っておりましたし、とにかく末脚を上手く引き出せる展開が求められます。
今年のサンタアニタトロフィーは逃げ・先行馬が手薄で、逃げ馬も最内枠を引いたロイヤルパンプくらいしか有力候補がおりません。クリスタルシルバーやアルタイルあたりも人気を集めそうですが、折り合いを重視するタイプなので無理して前の位置取りを狙ってくるということも考え難いです。
マイルで斤量も重たく、展開も淡々と流れるペースとなる可能性が高い今年のサンタアニタトロフィー。1番人気が濃厚な人気馬ともなれば、ここは消して前で競馬ができる馬から狙ってみるのが面白そうです。
前走の帝王賞では馬券でお世話になりましたが、今回はノンコノユメを外した馬券で挑みたいと思います。