18日の小倉の日曜メインはサマースプリントシリーズ第4戦「北九州記念」です。昨年の北九州記念は1~3番人気が馬券圏外に飛び、一昨年は二桁人気馬が2頭も馬券に絡んで107万馬券が飛び出す波乱の結果となりました。人気馬や穴馬の取捨が非常に難解な夏のハンデG3です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。
ディアンドル(牝3、奥村豊厩舎)
新馬戦では後に重賞を2勝するファンタジストにクビ差の2着に敗れますが、未勝利から葵Sまでは5連勝中のディアンドル。今回は古馬初対戦となりますが、前走の葵Sの2着馬アスターペガサスはその後の函館スプリントSで2着に好走していることから、ファンタジストも古馬相手に十分通用する力は持っていると言って良さそうです。逃げ・番手・先行と脚質も自在で死角は少ないタイプ。鞍上は未勝利戦以来の騎乗となる北村友一騎手を予定。乗りにくい馬でもないので、大きく割り引く必要もないでしょう。
モズスーパーフレア(牝4、音無秀孝厩舎)
今年は初戦のカーバンクルS(OP)を武豊騎手で逃げ切り勝ちし、続く2戦目のオーシャンSでもC.ルメール騎手で逃げ切り勝ちを果たしました。しかし、前走の高松宮記念では2番人気に推されるも15着と大敗。内枠有利の馬場で7枠から逃げたことや、厳しくマークされた点、中2週のローテーションと間隔が短かったことも影響した可能性が高そうです。連勝の勢いは止まりましたが、今回はリフレッシュして仕切り直し。前走手綱を握った武豊騎手はファンタジストに騎乗予定のため、今回は松若風馬騎手へ乗り替わりとなります。二の脚が速く今回も逃げが濃厚、ハイペース逃げに持ち込むことができるかどうかに注目です。
ファンタジスト(牡3、梅田智之厩舎)
今年初戦のスプリングSでは2着に好走しますが、春は皐月賞・13着、NHKマイルC・13着とクラシックでは惨敗したファンタジスト。ただ、昨年2歳時に小倉2歳Sと京王杯2歳Sを制しているように、本質はスプリンター。春の2戦の負けはそこまで悲観する必要もなさそうです。今回ようやくベストの舞台へ戻ってきたということで、間違いなく条件は好転。とは言え、今回が古馬との初対戦で、メンバーも中々の強者揃いです。メンバーの格は上がりますが、ベストの舞台なら遜色のない競馬ができそうです。デビュー戦から手綱を握る武豊騎手とのコンビで巻き返しを狙います。
他にも、昨年の北九州記念の覇者で前走のCBC賞・2着のアレスバローズや、条件戦を目下4連勝中のミラアイトーンなど、短距離のスペシャリスト達が揃いました。北九州記念は8月18日(日)に、小倉競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時25分の予定。