夏競馬も終盤戦です。夏の新潟開催を締めくくる重賞、そしてサマー2000シリーズの最終戦「新潟記念」が行われます。新潟の馬場も最終週ということで馬場状態もレース展開に大きな影響を及ぼしてくるでしょう。ということで今回は、先週の24日(土)と25日(日)で行われた新潟の芝レース全てを対象に、現在の新潟の馬場傾向を分析してみたいと思います。
■「先行」が好成績
脚質は「先行」と「差し」が最多の4勝ずつを挙げており、連対数・3着内の回数は「先行」が最多となっております。好走率ベースでは、「逃げ」が勝率(15.4%)と連対率(23.1%)でトップで、「先行」が複勝率(32.7%)でトップとなっております。
新潟記念の過去10年のデータ・傾向を見ても「逃げ」と「先行」の好走率が高くなっており、先週の脚質傾向はレース傾向とほとんど同じです。新馬戦や未勝利戦が行われる内回りと違って新潟記念は外回りで行われるので再現性は低いかもしれませんが、データ的には全体的に逃げ・先行が優勢な結果となっております。
ただ、先週行われた重賞の新潟2歳Sでは外差しが決まっており、先行でも内に入ると厳しい展開を強いられる可能性も高そうです。また、今週の新潟は天候も悪く、雨の日が続く予定です。週末の馬場は重たくなる可能性が高そうで、先週とはガラリと傾向も変わってきそうです。事前に購入するのは控え、先週の傾向と照らし合わせながら、当日の馬場をチェックしてから最終的に判断したいと思います。
脚質データ(8/24~8/25)
脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 2 | 1 | 1 | 9 |
先行 | 4 | 6 | 6 | 33 |
差し | 4 | 5 | 4 | 65 |
追い込み | 3 | 1 | 2 | 43 |
マクリ | 0 | 0 | 0 | 0 |
■「外枠」が有利、雨の影響で内はさらに悪化する可能性も
枠番は「3枠」、「5枠」、「8枠」が最多の3勝ずつを挙げており、連対数・3着内の回数は「8枠」が最多となっております。また、勝率は「3枠」の13.6%がトップで、連対率と複勝率は「8枠」がそれぞれ24.1%と27.6%でトップとなっております。
勝利数・連対数は真ん中より外の枠の方が圧倒的に多く、外枠が優勢です。実際先週のレースでも外差しがよく決まっており、内が荒れてきている印象は強いです。先週の重賞の新潟2歳Sでも内に入った人気馬のクリアサウンドは4着に敗れており、鞍上の松山騎手も「外差しが決まる馬場で内枠は厳しかった。」とコメント。外回りはとくにその傾向が目立っておりました。
新潟記念の過去10年のデータ・傾向では「内枠」がやや優勢ですが、先週の傾向を見る限り現在は外の馬場が良い状態。新潟は先週雨が降った影響で馬場の悪化が一気に進んだ可能性も高く、今週も雨の日は続くようですのでレース傾向とは違った傾向が見られる可能性は高そうです。今週も内枠は割り引いて考えた方が良いかもしれませんね。
枠番データ(8/24~8/25)
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 1 | 3 | 13 |
2枠 | 1 | 0 | 2 | 16 |
3枠 | 3 | 0 | 3 | 16 |
4枠 | 0 | 0 | 3 | 20 |
5枠 | 3 | 2 | 1 | 19 |
6枠 | 2 | 1 | 0 | 23 |
7枠 | 0 | 5 | 0 | 23 |
8枠 | 3 | 4 | 1 | 21 |